今は亡き父、

今は亡きじいちゃん、ばあちゃん、

今は亡き友、今は亡き愛犬。


歴史上の人物を話すとき、

今は亡き、とは言わない。


「亡き」とは、

生きていない。

死んだ。亡くなった。

という意味である。


しかし、私が思うのは

「亡き」という言葉を使うとき、

自分が生まれてかかわった、

大切な人を思い出すときに、

万感の思いを込めている気がする。


いつか私が死んだあと、

一緒に笑いあったり、

悲しんだりしたひとたちに、

亡き私について、

話してもらいたい。