熊貓堂(Produce Pandas)の曲「以夢為馬(壯志驕陽版)」は謎の多い作品です。調べても何ひとつ答えは出なかったので、ひたすら妄想します。
オリジナル版
・2021年4月13日「以夢為馬」オリジナル版配信。
・「青春有你3」を終えた直後の再始動シングルという売り方だった。
・カバー画像には「あん馬」が使われている。
・発売同日に体操選手の肖若騰がSNSで曲をシェアした。この時点では曲の関係者だとは明かされていない。
≫微博@肖若腾vegeta
投稿文の一部は今回のラップ詞。
“Hip-hop是我的喜爱,它不是我的工作
不像体操比赛, 没有对错通过”
(Hip-hopは自分の好きなことであって仕事ではない。試合と違って正しいも間違いもない)
今考えると、この時点でHip-hopという言葉が出てくるのはちょっと不自然。
偶然か、抖音(TikTok)ではスポーツ系動画のBGMとして多く使われヒットし、抖音の音楽賞も受賞した。
以夢為馬(壯志驕陽版)
肖若騰の自作ラップが入ったコラボ版。
7月28日、東京オリンピックで肖選手が銀メダル獲得後、コラボ版の配信が告知された。
配信前≫bilibili/微博「このあと22:30に配信します」
配信後≫bilibili/微博「配信しました」
謎1:以梦/為馬
カバー画像はいつも通り簡体字/繁体字の2バージョンあり、人名の小さい文字から複雑な「壮志骄阳版/壯志驕陽版」まで細かく作り分けられている。
【疑問】
・でもなぜか簡体字版の「为马」の部分だけ繁体字「為馬」が使われている。
・なぜだろう? 簡体字版がオリジナルというか基本デザインだと思うから、何か意図があるとは思うんだけど・・・?
謎2:国外向けの告知がなかった
翌29日に日本のストアでも配信された。しかし国外向けSNS(FB/IG/TW)では告知がなかった。理由は不明。(なんとなく想像はできる)
8月17日になってようやくFB/IG/TWで告知された。このタイミングも謎。
このため配信後すぐはiTunesのC-POPランキングにも入らなかった。
8月6日 レコーディング舞台裏公開
中国側とYouTubeと同日公開。外国語字幕なし。この動画もやはりFB/IG/TWでは告知がなかった。
ラップ指導の孫旭(孙旭)は龍井說唱(龙井说唱/Dragonwell)というラップグループのメンバー。
8月24日 壮志陽驕版の評判まとめ
中国内での評判をまとめた画像 ≫微博@大美德丰
謎3:発売時期
コラボに至る背景が不明。
YouTubeのレコーディング動画↑や中国の配信サイトには同じ解説文が載っていて、こう書かれている。
≫网易云音乐/QQ音乐/KKBOX台灣
“在2020年初,肖若騰無意間聽到了熊貓堂錄製的《以夢為馬》demo,”
(2020年の初め、肖若騰は熊猫堂がレコーディングした「以夢為馬」のdemoを何気なく聴き、[曲に触発されて初めてラップ詞を書いた])
未発表曲のdemoって何気なく聴けるものなの? っていうのは置いといて、
妄想ポイントは「2020年初め」という時期。
【妄想】
・2021年の間違いじゃなくて? それとも・・・
・本来の2020年のオリンピック時期に公開予定だった?(延期決定は3月24日)
・でもそうすると、熊猫堂のデビュー時期(2020/7/28)はどうなってた?
・2020年の初めだと熊猫堂は表舞台に出たばかりの練習生。肖選手とは立場が違い過ぎない?(企画として成立しなさそう)
謎4:壯志驕陽版?
「壯志驕陽」の意味を調べようとすると、出てくるのは香港の“歌神” 張学友(ジャッキー・チュン)の歌のタイトルばかり。ほかに標語的な使用例も見つかるものの、広く一般的に使われる言葉ではなさそうです。そして、この歌はKANの「愛は勝つ」のカバーです。
【妄想】
・日本開催のオリンピックだということも意識して付けた? まあ、そもそもオリンピック企画だったかどうかも不明だけど。
以上、あくまで妄想遊びです(最後の壮志驕陽の話はさすがに無理があると思う
)