中国の音楽番組「歌手・当打之年」(歌手2020)の第12回が4月24日に放送されました。
今回は決勝の「歌王之戦」(歌王之战)でした。
今回は生放送で字幕が付かず、聞き取りは全くダメなので、詳しい内容は書けません。サラッと流します(なのに長い。ネタバレあり)
金曜日くらいに英語字幕付きの公式動画がYouTubeに出てくると思うので、出てきたら貼ります。
今回のルールや曲目は放送前に書いた【予習】に情報を追加しました。補足情報として、観客は会場に251人、オンラインに249人を集めて審査が行われました。
≫ 【予習】中国の音楽番組「歌手・当打之年」第12回(總決賽)
まず、残念なお知らせから。
微博で番組関連のコメントがなんだか荒れてる気がします。終了後はいつもこんな感じなの?
今シーズンの奇襲ルールはもともと評判がよくなかったんですが、決勝のルールや歌手の扱いはあまりにひどいと不満が続出。特にMISIAに関しては「日本の国宝級歌手」に対する敬意がなさすぎると感じた人が多く、「番組が中国人の顔に泥を塗った」「恥をさらした」みたいなコメントが結構ありました(これが中国人のメンツというやつか?)
プロデューサー(結果発表のおじさん)の個人アカウントもちょっと荒れてて、通報するレベルじゃないかと思うようなコメントも見かけてしまい、これはさすがに同情しました。
とはいえ、決勝のルールや番組構成はまあ確かにひどかったですね。シーズン全体は気に入ってただけに残念。でもここを指摘しだすとキリがないので次、行きます
今回、一番好きだったのは蕭敬騰の2曲。ライブ感+スター感+特番感+フィーナーレ感があったし、2曲目の最後にチラッと裏方の人たちを映すのもよかった。やっぱり、さすが、伊達にルブタンの靴をはいてない(衣装なんだろうけど、でも好きそう)
驚いたのは、1曲目、ピアノ弾いてる!一週間前は左手がこんなだったのに!
林俊傑との共作の新曲「Hello」はこの日のために作ったのかな? 歌手の人たちへの敬意を歌にしたような曲でした。
ピアノの上の動画はこちらで見られます(音声なし)。次々に浮かび上がる名前はこの番組に出演してきた歌手の一部。選んだ基準は不明。
台湾チームは場所を変えて豪華なステージでした。ここで徐佳瑩の2曲目(未発表の新曲)も見てみたかった。そして蕭敬騰とのコンビも見納め。2人がほかの歌手の歌を聞いてる様子が好きだったので、YouTubeでリアクション動画チャンネルを開設してほしい
周深もまさかの前半で敗退。2曲目に予定してた梁静茹の「不想睡」はぜひ聞きたかった! これはTHE BOOM「島唄」のカバーで、ライブでは何度も歌ってるようです。
袁婭維と吉克雋逸はヒール役を背負わされちゃった感じでかわいそうな気もしますが、女子プロレスラーコンビみたいでかっこよかった!
(ただ、正直、このオープニングナンバーは要らなかったよね)
そして「歌王」の称号を手にしたのは華晨宇。さすがのパフォーマンス+カリスマ性でした。おめでとうございます
MISIA(と陳葉生、Little Black Dress)については別に少し書くことにしました。
今シーズンは新しいルール、中継、若い歌手に光を当てる(大御所はMISIAくらい)と、ふたを開けてみれば異色のシーズンでした。
出場者が発表されたのが1月3日。新型コロナウィルスの影響で放送開始は2月にずれ込み、さらに中継に切り替わりました。その後もすごい速さで世界の状況と社会の雰囲気が変わり続けるなか、毎週、最悪の事態も想像してヒヤヒヤしながら放送を待ってました。番組関係者もきっと難しい決断の連続だったんじゃないかと思います。最終回まで走りきったことに全力で拍手を送りたいと思います
もしかして中国側のスタッフでずっと日本に滞在してる人もいるのかな?(陳葉生はどこに帰るんだろう?) 中国に帰れば防疫でこれから約2週間、隔離生活を送ることになるはず。どうぞゆっくり休んでください。
ひとまず、みなさんおつかれさまでした! 約3カ月、めちゃくちゃ楽しかった 素晴らしい歌とパフォーマンスをありがとうございました
×3000
あ、そうだ。日本の音楽サイトで中国系の歌手を探す時のコツがあります。
・英語名(アルファベット)でしか登録されていない場合がある。
・中国語名と英語名で別人として登録されてることがある(例:Spotifyでは旅行团乐队とThe Life Journeyに分裂)
・ひどいときは簡体字と繁体字と新体字で別々のリストが出てくることがある(例:Apple Musicでは旅行團樂隊、旅行團、旅行团、旅行団の4つに分裂)
これまでの放送もいろいろ書いてます。
番組の各種データ
≫ Wikipedia(中国語)