何かと笑いのネタにされがちで、まるで不出来なように言われているけど、当時の水準からみても決してそんなことはなく、第1部から5部まで全65話も作られたのは人気もあった証拠だと思う。
アトムのコスチュームも最初の肉襦袢にプレートを張り付けたようなのは、わかるけど不格好。2部からジャケットに短パン、タイツにブーツ、マフラー姿になったのは好判断。ちょっとムッチリ気味だけど、スマートで活動的になった。
敵方のキャラクターやロボットも、手塚風味を再現しようという努力が見えて、好ましかった。
どうも幼いころから、人ならざる少年が好きだったようで、この後マグマ大使のガムに憧れ、ガムになってロケットに変身する夢をよく見たものだった。
主題歌はノリがよく、すぐ歌えるいい曲で、児童合唱団バージョンと男声バージョンがあるのだが、「ぼくは無敵だ てつわんアトム」という歌詞なんだけど、男性歌手の方の歌い方の癖なのか「ぼ~くはむてきだ~てつわ~なぁ~と~む」となってるのだ。
これがなんか楽しそうで好きで。
また、手塚治虫本人はこの作品がお気に入りじゃなかったようで
のちにこのような企画を立てている。
