ステロイドの副作用で、
中心性肥満が始まっています。
退院2日後。
本来なら入院して検査するはずだった採血を受けに行き、順調な経過でステロイドを減量、本来の退院許可水準になりました。
その後、1か月後、3か月後、6か月後と採血&心臓超音波のために受診し、順調な経過。今後は1年毎の5年間フォローとなる予定です。
坊は、病院にもすっかり慣れました。採血は痛い時は泣きますが、腕をだして我慢します。時間のかかる心臓超音波も、鎮静剤を使うこともなく、じっと受けています。
先日、近医でインフルエンザワクチンを打ってきましたが、「大丈夫だよ~っ痛くないよ~っ1、2の3でおしまいだよ~っ」と医師看護師が一生懸命に盛り上げてくださるなかで、坊の方はというと、
「ちょっと痛かったけど、大丈夫だった」
と、終始平常心でした。
退院6日目。
(第19病日)
指の発赤は軽症だった坊ですが(←私の目には)、指先の皮が剥けてきました。
学生の頃、川崎病はかわさけびょう(指の皮が裂ける)って語呂合せしたなあ、とふと思い出しました。
退院後もしばらくは、1日3回、体温とパルスオキシメーターをチェックしていました。
坊が、「くん、何度も測ってあげるね」と言いながら体温を測るので、笑ってしまいました。
川崎病の再発率は、全体で3%。
男児の方が発症率が高く、男児だけだと再発率5%弱。時間経過とともに、そして子供の年齢が上がるとともにリスクが下がっていきますので、受診のたびに安心をもらって帰る感じです。
こういう病院通いなら負担じゃないというか、不謹慎ですけれど社会見学的な要素もありいいかな、なんて思っています。
小さい頃に川崎病で通院していた経験から医者を目指した、って同級生がいました。良いこと、悪いこと、色々な経験が人生を作っていくのですね。
急性期を過ぎた川崎病の注意点としては:
♠インフルエンザと水痘に注意
♠発熱時はアスピリン中止してすぐ受診。
川崎病の原因は十分わかっていませんが、何らかの感染症をきっかけに炎症反応が過剰にでてしまう体質の子供がいて、全身の血管炎になるという説が有力です。
再発予防のためには強い炎症を起こすような感染症、一般的にはインフルエンザや水痘に特に注意が必要です。
ちなみに今回の坊の場合は、前駆症状として咳や発熱はありませんで、唯一思い当たるのは、前腕の虫刺されでした。冬ですので蚊ではないと思いますが、虫刺されのような跡が川崎病発症の2~3週間前にでき、それを坊は何度も掻き壊していました。最後はぶくっと径1cmくらいに赤く腫れあがっていて、「ああ、ひどくなってしまった。もう絶対に掻かないで」と言っていた矢先の川崎病でした。真偽は分かりませんが、私はあれが炎症の誘因だったと考えています。
だから、この夏は蚊対策にものすごく熱が入りましたし、もちろん、嗽・手洗いは徹底しています。
♠ 生活習慣病予防
川崎病は、冠動脈瘤ができなかった場合でも、多少なりともそこに炎症が起きたと考えます。そのため、血管に負担をかけない注意が必要です。具体的には、過食、塩分、高脂肪食を避け、適度な運動習慣をつける、大人は喫煙をしない、という心掛けが大切です。
どれも当たり前のこと、川崎病でなくとも、成人病予防のために必要なことばかりです。
この言い方が正しいか分かりませんが、川崎病は「体質」です。風邪を引きやすい子、皮膚が荒れやすい子がいるように、血管炎を起こしやすい子がいるのです。
特別ハンディを負っていると怖がらずに、自分の健康に責任ある行動をするいいきっかけだと捉えればいいと思います。