ギターの勧め
今回は長文です。ギターは、楽器としての音の魅力はもちろんのこと、様々な利点があります。そのうちの一つがギターを通しての交流。今回はそんなお話です。僕は一時期音楽を離れて、父が脱サラで始めた印刷業を手伝っていました。父は人を使うより機械化を進める方針で、様々な機械を買い揃えた矢先に多大な借金を残し癌で逝去。右も左もわからないまま孤軍奮闘、跡を継がなければならなくなってしまったのです。元々外交的な人格ではなかった上に、人を使うほどではないけど営業をする余裕が無いくらい忙しいという仕事環境が拍車をかけ、人前に出るのがとても苦手。大勢の前で自己紹介をするだけで緊張して声が枯れ、足がガクガク震えるような状況でした。そんなある時、人前でギターを弾く予定ができてしまいました。20年間ほど、仕事に追われて殆どギターに触れてなかったものだから、慌てて曲を練習するものの人前で弾ける自信がなく、とりあえずとあるギター専門店が主催するアマチュアのギター発表会のようなものに出てみました。そういう度胸だけはあったんです。自信はあったのですが結果は惨憺たるもの。皆さんの実力も高く、予想以上にあがってしまい、演奏前の曲紹介から昇天。手は硬直して痙攣し、曲にならないまま、どうにかこうにか弾き終えました。これではいけないと、連続して毎月挑戦。演奏後は居酒屋で交流するのですが、酒が飲めないながら毎回参加してギター仲間を増やしていきました。そんなこんなで何か月か、何年か経って徐々に弾けるようになり、人前で堂々と自己主張できるようにもなり、演奏会を開いたり、仕事を縮小して自宅に持ってきてからは、ギターを通して地域活動に参加するようにもなりました。ギターという楽器は、自分で担いで行けばどこでも一人で演奏できたり、場合によっては他の楽器とアンサンブルができたりといった利点があるため、気軽に集まって発表会を開いたり、ボランティアで演奏したり、色々な交流ができるだけでなく、人前で自分を晒すことで精神的にも鍛えられます。何よりも、僕自身がギターによって鍛えられ、音楽仲間ができ人生が豊かになり(お金には縁がありませんが)、色々な意味で救われた経験があるので、皆様にもお勧めしたいです。特に男性は、定年後老け込みやすいと言われていますが、趣味は大切。老けてる暇が無くなります。だから教室でも、今はコロナで出来ませんが、交流の場を多く持ち、楽しく上達していただけるよう尽力したいと思っています。