今年もこのイベントがやってきました。

[Blues Summit presents Stevie Ray Vaughan Tribute Session]

毎年自分の誕生月よりも、8月がやってくるたび、「ああ、もう一年経ったのか。また一つStevie Ray Vaughan(以下SRV)の歳に近づいたなあ。」と感慨深く想うのであります。

1990年8月27日に不慮の事故で35歳の若さで天に召されたSRVを偲んでのセッション。

今年は8月12日と少し早めの開催ですが。もう今年で7回目くらいですかね。

俺のもっとも好きな、もっとも影響を受けたギターリスト、そして永遠のアイドルであるSRV。

どうしたら、もっとSRVみたいになれるのか。と今も毎日奮闘中なわけですが。

今でも年がら年中聴きまくり。車に常に積んでるためにCDは2枚ずつ持っているくらいです。

そんなSRVとの出会いは13歳の時に遡ります。あれは1989年の夏でした。

ハードロック少年だった俺はすこしずつ、どうやらブルースに影響された音楽を好んでいるのだと、気づき始め、Allman Brothers BandやLynyrd SkynyrdやFree、Creamなど70年代のブルースロック、サザンロックなどを聴いているうちに、今の時代にもそんな音楽をやっている人がいることを知りました。

そして出会ったのが、当時最新アルバムで出ていたSRVのライブ盤、[Live Alive]でした。




すぐにめちゃくちゃハマったわけではなかったのですが、聴けば聴くほど好きになっていって、それは今でも続いていて、いつ聴いても新鮮で、新しい発見があり、いまでも好きになり続けているのです。

でも残念なことに、ちょうど好きになって、ライブを観たいと思っても、その思いは叶いませんでした。

翌年の夏、運命の日がやってきたのです。

予想もしなかった不慮のヘリコプター事故。

今でも、朝刊の片隅にその事故の訃報を見つけてしまったときのショックは忘れられません。

そして、また一年経った頃リリースされた追悼盤、[The Sky Is Crying]。(もちろんその間に89年[In Step]、90年には兄ジミーとの双頭アルバム[Family Style]があるわけですが)




奇しくもその追悼盤が俺の一番のお気に入りアルバムなのです。

未発表トラックをジミーが編集したアルバムですが、その一曲一曲のクオリティといったら、なぜこれがリリースされてなかったのかというキラートラックの嵐。一曲目のBoot Hillのスライドのイントロだけでも、倒れそうです。

中でもJimi HendrixのLittle Wingのカバーは大好きで、もう何万回聴いたことか。

と話は尽きない。



さてと、個人的な思い入れもたっぷり語ったところで、

今月の「ブルースサミットにおけるインストスタンダードはこれだ。」のコーナーは

[Scuttle Buttin']

です。

そして「ブルースサミットにおけるブルーススタンダードはこれだ。」のコーナーは

[Voodoo Chile(Slight Return)]

です。



まずはScuttle Buttin'はですね、SRVのセカンドにあたる[Couldn't Stand The Weather]の1曲目です。




SRVいわく、彼の敬愛するLonnie Mackのフレーズそのものだと言っていますが、たしかにLonnie Mackのフレーズはたくさんコピーしたんだろうなと他の曲でもわかりますね。

曲では[Wham]がLonnieのカバーですが、これもかなり忠実にカバーしています。

この曲はテーマ部分の早弾きフレーズが特徴ですが、そこをみんなが自分流に弾けばいいと思います。

一音チョーキングでも充分なフレーズであると私は考えますし、なんでもアリじゃないですか?

そのあたりを俺も楽しみにしています。

コード進行はストレートなブルース進行です。

キーはEです。


そしてVoodoo Chileの方はSRVヴァージョンは同じくセカンド「テキサス・ハリケーン(邦題)」に収録されていますが、ご存知の通りJimi Hendrixカバーです。

私は常日頃から公言している通り、JimiよりSRVが好きな人ですので、ここでもJimiにはあえて、とりあえず触れずにおきます。

もちろんJimiだって相当好きですよ。まあでもそれは個人個人ハートが疼くポイントは違うじゃないですか。

あえて、今回ブルーススタンダードとしてコーナーで取り上げたのは、やはりブルースサミットではこれはスタンダード化してもいいくらいにやることも多い、そして、みなにいつでも出来る曲であって欲しいですし。

進行もいたってブルース進行並みに簡単ですし。

映画「ライトニング・イン・ア・ボトル」でもアンジェリーク・キジョー、バディ・ガイ、ヴァーノン・リードらがジャムっているし、もっとセッションなんかでもやっていい曲だと思います。

基本コード進行は

E7 / E7 / E7 / E7 /
E7 / E7 / E7 / E7 /
G / A / E7 / E7 /
C7 / D7 / E7 / E7 /

ですが、一段目が2小節伸びたり、いろいろあるんで、

3段目、4段目をサビと捉えて、合図でサビに行く1コードものと捉えてもいいかも。



あ、そうそう、だいぶ報告遅くなりましたが、とりあえず今月はチューニング半音下げで行きます。

Eと言ったらEフラットです。

鍵盤泣かせ、管楽器は...どうなんでしょう。

鍵盤は黒鍵だらけなんですかね。

そう考えるとリース・ワイナンスはすごいですよね。




ただし、やる曲が全部が全部キーがEフラットなどフラットばかりなわけではないし、

チューニングだってレギュラーのままでEフラットぐらいできるわけで、

強制ではありませんので、大丈夫です。



そしてセッションでやる曲も、まあ割と毎年そうですが、SRVの曲はあまりやらないです。

SRVが愛したブルースクラシックを中心にやっていきます。

SRVのアルバムでもいっぱいカバー曲があります。

SRVがやったことでブルーススタンダードになった名曲もあります。

やはりこのイベントは趣旨がブルースへの愛、ブルースで楽しもうですので、

SRVが愛したブルースをやることはこのイベントの趣旨にもあてはまるわけです。




やっぱりSRVは偉大な人ですよ。

ブルース界においても、後にも先にも他にいませんものね。

80年代という時代に、ストレートなブルースで勝負を挑み、

ブルースを世界中に響かせ、さらに、ブルースそのものへの関心を集めさせた。

結果、昔から活動しているブルースマンへもスポットを浴びせた。

かのローリングストーンズもデビュー時から、同じようにブルースへの貢献をしたすばらしいグループですが。(ファーストアルバムはマディやジミーリードのカバーなどほとんどがブルース(やロックンロール)のカバーなどなど)

影響を受けた音楽への恩返しをすることってすごく大事なことだと俺は思います。

最後に映像関係の俺の好きなのをひとつオススメしておきます。


デビューして間もない83年のライブです。




エル・モカンボというカナダのクラブでのライブ。


壮絶なプレイの目白押し。


ここ数年やってる俺がやってるパフォーマンスの「焼き鳥奏法」もこれで観れます。



そんな感じで今回もセッションに臨みます。

ぜひみんなでSRVを心から追悼し、魂に触れましょう。



thank you, Stevie!!