映画「ミステリー・アリーナ」
<ネタバレありません。ただし、強烈なミステリー好きにはもしかしたらガワが解ってしまうかもしれないので注意して読んでください。>
【鑑賞場所/アクセス】
京成ローザ・ウエスト4Fにて。
ここは、京成電鉄千葉中央駅が最寄りだが、ほぼ駅直結といっていいところだ。
【背景】
その詳細は過去ログをご参照ください。
単純に予告編で興味を持ったため。
封切り日は5/22。
自分が鑑賞したのは、その3日後の5/25だ。
【自分のなりのざっくり“あらすじ”】
この映画のジャンルは、ちょっと先の時代でプチSF。
しかし、そこまで現実離れしていない世界で行われている推理ゲームであって、そのテーマとなる推理小説は、現在より前の昭和後半ぐらいが推理する物語となっている。
要は、課題の物語について、ピックアップされた回答者によって犯人当てゲームをアリーナのような規模で大々的に行っているというテイだ。
だから、ステージは近未来だが、物語は現代なので、鑑賞者側も推理小説を読んでいるがごとくの視点で映画を楽しめるという構図だ。

(ウエスト4Fにある上映ホール付近に掲出されていたポスター。)
【キャストについて】
この作品においては、このアリーナの司会者兼ストーリーテラー役の唐沢寿明氏、回答者の一人である一子役の芦田愛菜氏、MCのサポート役のトリンドル玲奈氏に着目していれば、この作品は概ね推理小説の中身に疲れてしまっても、映画作品として観ているほうは維持できると思う。
逆に言えば、それだけこの3人は、非常にウェイトがこの作品においてはかかっているということになるのだが、詳細は語れない。
【レビュー】
正味では2時間無い作品だが、どの場面においても気が抜けない。
また、最初の問題となる課題ゾーンは、しっかり見ておいたほうが良い。
このストーリーが今後の肝になるのは、もちろん、ここから様々な映画としての展開が待っているからでもある。
ただ、そんななかでも、没入型の作品でもあるから鑑賞者側も予想はしておきたい。
だから、様々な回答者が様々な推理をして犯人を推測するのだけど、「え?そうなの?」とか「え?違うよ~」とか思いながら鑑賞していたのだけど、もちろんそんな単純な作品ではなく、何重にもストーリーが縦筋に対して絡まっており、後半へ流れるほど、本筋から離れて複雑にはなっている。
よって、これはただのSF作品ではないし、ただのミステリー作品でもないんだ。
だけどね、
ワタクシは推理小説、特に叙述系トリックがたくさん登場する作品をたくさん読んでいるからなのか、この作品の大オチは、バシッと解っちゃっていたんだよな。
もちろん、だからといってそれが作品自体の面白さが半減するとかではなく、ちょっとのところというかそこだけは答え合わせになったので、若干萎えたところはある。

(今や時代も変わり、右下のQRコードを入口でチェックして入館するとのこと。いやしかし、たった二名の貸し切り状態だったのはすごかった。)
【エピローグ】
ミステリー(小説)とは、いかに遠回りしてゴールするかなのだが、この作品はまさに遠回りと角度がポイントだった。
つまり、真のミステリー好きなら、おそらく早い段階で(最後の)真犯人が見えていたと思う。
でも、こんな未来のSFシステムがあるなら、この推理小説の答えは、一つではないともいえるのでしょうな。
【さいごに】
主役でMC役を演じた唐沢寿明氏は、さすがの立ち回りだったと評価したい。
陽の部分だけなら演じれる役者は数多くいるだろうが、陰の部分もしっかり演じる必要がある役回りだったからね、さすがの役者さんだったと思う。
そして、最も目立つ回答者役を演じた準主役級ヒロインを演じた芦田愛菜氏も回想シーン(養護施設でのブランコシーン)以外は、熱がこもった強弱のあるシーンでさすがの立ち回りだったと評したい。
なお、それ以外と評したのは、その箇所だけ演じたところがウマ過ぎて、あまりに本人が幼く見えてしまったから。
監督しては、そのあたりも狙っていたのかもしれないけれど、ちょっとやり過ぎたような気もしたので、本人が同行ではなく、ストーリーとしてちょっとだけ減点。
そして問題なのは、MCサポート役を演じたトリンドル玲奈氏だ。
喋らずサポートに徹しているシーンでは、大変良かった。
彼女はハーフ顔の特徴を生かしたSFチックな場面にハマっていたが、ひとたび場面が変わってソロ活動になると、途端にショボくなるんだよね。
迫力もないし、声も張れないご様子なので、ここはメッチャ残念だったな、
重要な立ち回りが必要なキャストだっただけにな。
【エンドロールについて】
この作品は、エンドロールが流れたら席を立ってもOK。
エンドロール後のサプライズは一切ないぞ。

(イースト館側で電光掲示案内されていたウエストのタイムテーブル。ウエストでは、ミステリー・アリーナが唯一レイトショー作品としていたようだ。)






















