人前で話すことへの恐怖 | うっかり女子でもちゃっかり生きる♪ADHD不注意優勢型・雨野千晴☆いつもココロはあめのちはれ☆

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頭の中が多動なADHD不注意優勢型・37歳で診断された超うっかり者の私でも、毎日楽しく生きられます♪失敗しても大丈夫♥自閉っ子&ADDタイプ兄弟子育て中シンママです。うっかり女子でもちゃっかり生きる私の日常を綴ってます(^O^)/

ご訪問ありがとうございます!
はじめての方は、「はじめに①」「はじめに②」の記事から読んでいただけるとありがたいです(^O^)/

☆☆☆
今回の記事は子どもと全然関係ないことです(;´▽`A``

いや、ちょっとはあるかな??


先日、NHKで場面緘黙についての番組をやってましたね。

私は場面緘黙ではないのですが、ここ数年、人前で話すのに、ものすごく緊張するようになってしまいました。

ハルの出産前に、職場の上司と上手くいかなくなったのがきっかけです。

それまでは、人前で話したり、結構大人数の前でも、スピーチなどするのがわりと好きな方でした。

しかし、色々あった後では

同じような場面で、声が出なくなってしまいました。

いや、「出なくなって」というのは、ちょっと正確じゃないです。

声が震えてしまう。声が胸?のど?につかえて、スムーズに出て来ない。

そして、そのことに焦れば焦る程、ますます緊張してしまう。

そんな悪循環。


その程度で、場面緘黙の方の辛さが「わかる」なんて言っちゃいけないと思うんですけど

今まで「話すこと」に辛さを感じて来なかった自分。

お恥ずかしいですが、「話せない」という方の、心の内に思いを向ける、ということすら無かったんです。

私の場合、自分がそういう壁にぶつかって初めて、いろいろな方の思いに気付く、ということが多くて…(><;)

ハルのことも。きっと、ハルが我が家に来てくれなかったら、自閉症についてここまで調べることもなかっただろうし

自分の自治体に、療育の環境が整わず、途方にくれている方達がいるなんてことも、全く思い至らなかったと思います。

そう考えると、自分がスピーチ恐怖症(?)になってしまっているこの状況も、長い目で見れば、きっとプラスに働くことがあるはずだ!と自分を励ます(笑)



私が中学1年生だったころ。(と、遠いな~(^▽^;))

同じクラスに、場面緘黙のMくんがいました。

入学してすぐの、席順。私はMくんと、隣の席になりました。

私はMくんが話すところを聞いた記憶がありません。

でも、誰かが冗談なんかを言うと

Mくんは、顔を真っ赤にして、大きい体を小さく屈めて、「くくく…」と声なく笑うこともありました。


私の中学校はけっこう荒れていたのですが
(万引きが横行、窓が割られる、校舎の壁にスプレーで落書き、ひどいいじめもあり…などなど)

1年生のときのクラスは、わりと平和で

クラスメイトは、ほのぼのとした子ばかりでした。

それで、私も、班の友人も、Mくんにちょっかいを出したり、ちょっと話をむけて、それにうなずきで返してもらったり、といったふうに接していました。


クラスにはとても知的で、優しくて、今考えると、同級生よりもずっと精神年齢が上、というような男の子Aくんがいたのですが

(今思えば、の感想です。このくらいの年の女子って、「運動ができる」とか、「おもしろいことを言える」とかが素敵な男の子とされませんか??そんなだったの、私の周りだけかな??)

どうやら彼だけは、Mくんと会話ができるようでした。


中学校に入学して、数ヶ月がたった、ある夏の日の夕方。

突然、そのAくんが私の家にやってきました。

Aくんとは、同じ班になったことはありましたが、放課後遊んだりするような友達ではありません。

アポ無しで玄関先に現れたAくんに、驚きながら「どうしたの?」と聞きました。

すると、Aくんは
「あめのちはれに、思いを伝えたいという子がいるから、一緒に来たんだ。近くで待ってるんだけど、話だけでも聞いてもらえないかな?」
と言うではないですか!!!


ぬ、ぬぅわに~!!!!なにその少女漫画的展開!!!!
(少女漫画だいすきでした(^▽^;))


まぁ、そんな心ときめく青春漫画のようなエピソードとは、無縁の世界に生きてた私だったので


その突然の訪問に、驚きながらもテンションはもちろん急上昇アップ


そして、そこに現れたのは。


Mくんでした。


私は。
正直に書きますね。「いやだな。」と思ったんです。

話したこともないMくんが、突然自分の家に来て、何を言うのかも怖かった。

もし、これからも家に来られたら…というのも怖かった。

そして、「聞きたくない。もう家に来ないで欲しい。」と言いました。

Aくんは、「でも、がんばってここまで来たんだ。Mは真剣だから、その思いだけでも、聞いてあげてくれよ。」と食い下がりました。

私はそのまま、無言で家に向かって駆け出しました。


背中越しに、AくんがMくんに「よくここまでこれたよ。それだけでもすごいことだ。」とかなんとか、励ましの言葉をかけていたのを聞いた気がします。

Mくんは。
ずっと、顔を真っ赤にして、地面を見続けていました。


Aくんの性格上、AくんがMくんをおだてたり、そそのかしたりした、ということは考えられません。

Mくんの思い、というのも、結局聞かなかったので、どんなものかはわかりません。

でもきっと、私に好意をもってくれてたんだと思います。



30過ぎて、それなりに人前で話す、という場数も踏んできたのに

それでも緊張して、声が震えて、話すことに恐怖すら感じている私。


Mくんは。

まだ13歳で、学校では話せなくて。
そうでなくても、思春期に自分の思いを人に伝えるって、本当にすごくハードルの高いこと。

それなのに、一歩も二歩も踏み出して、私の家まで思いを伝えに来てくれたのに。


13歳のMくんに、心の底からあやまりたいです。

私なんかのために、ありったけの勇気をふりしぼってくれたのであろうMくん。

ほんとうにごめんね。


来年の職場復帰。本当は身のすくむ思い。

でも、あのときのMくんの勇気を思えば。
それに比べたら、屁みたいなもんですよね。

Mくん、ありがとうね。



あー、やっぱり子どもは関係ない内容だった…(;^_^A

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