義実家へのカミングアウト 2015/5/7記載 | うっかり女子でもちゃっかり生きる♪ADHD不注意優勢型・雨野千晴☆いつもココロはあめのちはれ☆

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頭の中が多動なADHD不注意優勢型・37歳で診断された超うっかり者の私でも、毎日楽しく生きられます♪失敗しても大丈夫♥自閉っ子&ADDタイプ兄弟子育て中シンママです。うっかり女子でもちゃっかり生きる私の日常を綴ってます(^O^)/

里帰り篇の前にもうひとつ。

産後も、なるべく早いうちに、ハルの療育通いを復活させたい、と思っていた私。

二人目が産まれたら、旦那か義母につきそいをお願いするしかない!と思い

出産前に、ハルの診断について、義実家へカミングアウトすることにしました。


旦那とも相談し、その方がいいということになったのですが

私の帰省前、旦那と義母との予定がなかなか合わず

私だけでお話させてもらうことになりました。


義母は本当に素晴らしい方で、私は大好きなんです。


どんな人かというと。

とにかく、子どもの意思を尊重する。

心配や気遣いはすっごくしてくださるんだけど、それを決して表に(口に)出さない。(義父も。)

私の実家と真逆です(^^;)


うちの祖母なんて、私宛にきた手紙は、自分が受け取れば読んでもいい、と思ってるくらいです。

私の身の回りの物も、なんでも相談無く自分で決めて、予告無く買ってきちゃうんです。
(悪気無く、良かれと思ってやってくれてるんだけど…そこがまたやっかい。なんて言っちゃいけないですね(^^;))

とにかく、プライバシーは無いにひとしく、よくも悪くも距離感が近い。


実家を出て、実質的な距離ができてからの方が、母や祖母と良好な関係になれました。

でも、とにかく何でも根掘り葉掘り聞いてくる人たちなので(そして偏見もありありな人たちなので)

この時点では、実家にカミングアウトする気はさらさらありませんでした。



旦那の実家に行くようになって、
「世の中の家族関係って、こんなに違いがあるのか~!!」と驚きました(f^^;)

私にとって、義実家は本当に居心地が良く(向こうもそう思っててくださるとは限りませんが…)旦那抜きで、子供連れで泊まりに行ったりしてます。

旦那と私は10歳年が離れていて、かつ旦那は三男なので

年が離れすぎてて「嫁」じゃなく「末っ子」みたいな位置づけで見ていただけてるのかもしれません。

また脱線が長くなってしまった…。
そんなわけで、今回もハルと二人、泊まりで遊びに行かせてもらい

ハルが昼寝をしたときを見計らって、義母にお話させてもらいました。

義母は、以前幼児教育に携わっていたり、福祉にも関心が高く、障がい者施設にボランティアにいったりもしてる人なので

私達夫婦がのんびりと「ハルはマイペースね~。」なんて言ってた10ヶ月の頃から、もう自閉症の心配をしてくださっていたとのこと。

でも、そんな心配をしている素振りは見せませんでした。


振り返ってみると、一度だけ。

ハルがドアの開け閉めをしてるとき、私達夫婦や義父は、「将来は建具屋さんかな~?」とか言って、すきなだけやらせてたんですが

義母は「ハルくん!◯◯して遊ぼう♪」と、別の遊びによく誘ってくれていました。

それが自閉症特有の、常同行動だってわかってて、さらに対応まで勉強してくださっていたんですね。

私が何の気無しに、
「いいですいいです、そのうち飽きますよ~♪やらせておきましょう♪」
なんて言ったときに。

「そう?私はねぇ、ちょっと違う考えを持ってるのよ。」とおっしゃったんです。

そう言った義母は、いつもの義母とはちょっと違う雰囲気で。

「あれ?」と思ったのですが、そのときは、それが何なのかはわからず。

きっと、ものすごく心配してくださっていたんですね。


診断の話をすると、

「いやぁね、なんだか変に遠慮しちゃって。もっと早くに、お互いいろいろ話せばよかったね。」
とおっしゃって、

今まで心配してくださっていたことや、読みあさった自閉症関連の本、講演会、義母の住む市の、発達相談にまで行っていたことを話してくださいました。

本当にありがたいことなのですが

当時の自分は、その事実に少し傷つきました。

なんででしょうね?

たぶん、自分が、自分で思っているより、ハルの診断を受け入れられてなかったから。

そして、ハルが「孫のハル」としてでなく、「自閉症の孫」として見られているような気がしたから、かな。

自分はハルの状態を、たぶん実際より軽く思っていたっていうのもあると思います。


義母と話した後、なんで自分は傷ついてるんだろう…モヤモヤしてるんだろう…と考えました。

さらに、カミングアウトして以降。

義母は「こんな講演にいってきたよ。」とか、「こんな記事が載ってたよ。」とか、資料や新聞の切り抜きを持って来てださるようになりました。


そのたびに、私はまた少しずつ傷つきました。

そして、
「あー、自分はきっとお義母さんに、ハルを自閉症児としてでなく、ただそこにいるハル自身として見て欲しいんだな」
と思いました。

それで、
「ハルのことを心配してくださる気持ちは本当にありがたいです。

でも、講演会に行く変わりに、その時間にハルに会いに来てください。ハルとたくさん遊んでください。

障がいのことは、私達夫婦が心配しますから。

どうかお義母さんは、ただハルを、『ちょっと個性的な孫』としてみていただければ、一緒に楽しんで遊んでいただければうれしいです。」

というようなことをお話しました。

その時は、自分としても、「自閉症」の枠にハルを当てはめて考えるのではなくて、ハルをよく見てあげて、苦手なことや得意なことを一緒に学んで行けばいい、というような考え方だったんですね。

このカミングアウトから一年後、自閉症について調べまくる日々が始まるのですが(;^^A

お義母さんは、ハルのことについて、実の親の私達よりも、一歩も二歩も先を歩いてくださっていたんですね。

まぁそのときはそこまでも思い至らず(^^;)

でも、そんな私の未熟なところも全部ひっくるめて、

「そうだよね、わかったよ!」と優しく言ってくださったお義母さん。

(そうは言いつつも

 その後も逆さバイバイ克服のために、ご自分が対面で逆さバイバイで手を振ってくれたり

 ハルに質問して、素早く答えをプロンプトしてくださったり

 療育的対応が随所に垣間見えたのですが

 今思えば本当にありがたいことで、感謝感謝ですが、その当時はいちいち傷ついてました(^^;)>)


お義母さんは、はじめから、自閉症という個性を持ったハルの全てを愛してくださっているんだなぁ、と思います。

ところで義父には1度も診断について話してません(^^;)

お義母さんに「おとうさんには話さなくてもいいわよ。」って言われちゃったので(^^;)

たぶん、もう気付いてると思うんだけど…。

義実家暗黙のルールは、
「本人が言い出すまでは聞かない」
ということのようです。

それって、すごいよなぁ。ほんと、うちの実家と正反対でびっくり。


さて、次回からは、今度こそ。

その超緊密な人間関係を要求される、思ったことなんでも言いまくりの実家へ帰省篇です。

うーん、こう書くと、私の実家、すごいですね。