中国の最近の挑発について散見される論評は無責任なものが多い、危機的な状況をわざと過小評価していると思わざるを得ず、受けての側が却って危機感を持つ。
さればウイグル人が抑圧されてテロに走るのは容易に推測できるが、このことは見方が全く間違いかもしれない。テロであって欲しいというのが中国当局の思惑だがテロではなかった場合、より深刻な状況になる、つまり漢族による動乱の可能性なのである。それは昆明や天安門などなるほど結びつける証拠があるように見えるが、細かくウイグル人が見れば旗が全く違ったり凶器もありえないという。
組織立ってはいないと見るのが一般的だがそうならば突発的に何かのきっかけで火が燃え広がる可能性は無いとは言えない。歴史を顧みれば政権なり体制が崩壊するきっかけは「宗教」の存在がある。太平天国や秘密結社など成し得ないまでもその動向や広がり方によっては大きなものだったに違いない。現在中国当局はファーロンゴンや仏教、キリスト教まで抑圧の対象にしている。皮肉な話だが中国人が倫理や道徳が衰退し物質至上主義で人心の荒廃を招いたのは宗教的なものの否定による。共産主義が持つ弊害は人権を否定することから成り立つ思想だからで、これに反対の人も歴史的な試みを乗り越えられなかったことかも認めざるを得ないだろう。
次は黒垓子の存在がある、その数1億人だという記事も存在する。無国籍で無保証、民族も国家も無いものとしていて、国民として扱われてもいない人間群がもしかすると国の経済を支えているのではないか。低賃金や劣悪な環境にも従わざるを得ない人々。中国人が知っていて知らないふりをしているとしか見えないのだが、国の体制保持のため必要悪とでも言うのだろうか。文字道理一人っ子政策の申し子なのだが、思い起こすのはこれは日本だけでは無いと思うがドロップアウトした底辺の人々の群れが現在中国に有ること。教育も社会規範も圏外の生活とは一体いかなるものか、犯罪の温床?社会不安そのものではないか。結果男子が比較多いことになるし、人身売買が商売になっているのもうなずける。
経済を見れば中国人の気質そのままという問題が在る。いわゆるシャドーバンキングだがバブル崩壊や株価暴落が囁かれて久しい。当の中国人が何の心配もしていないと言えば嘘になるが危険なのは判るはずだ、それでも高利回りに手を出す。偽物天国で模造建築物まである、中身はどうでもいいわけで形が出来ればそれの転売を目論んで投資をする。地上げにより農地を取り上げられたり、都市部でも大きなショッピングモールが欧米並みに出来上がる。これがいかに異常で醜悪なものか今中国人は知る由もない。ガンジーに学べとは言わないが糸繰りから自国のオリジナルを貫き通す精神は真の意味の革命継続だと思う。日本はとっくに「アメリカさん」ナイズされて読み書きそろばんをエコノミー、言わずもがなをデモクラシーに置き換えられてドイツ軍がやられるドラマで育ち、西部劇でジョンウェインがライフルでインディアンを撃ち落とすのを「目撃」し年末にクリスマスを祝う。これを異常といわずして何を醸成するか、お利口さんぶって自己を省みず安住の地で平々凡々と暮らすのも手だが、知ってしまった以上次の世代に残さねばならんと思うのは自分が歳を意識しだした結果か。
(以下次回)
