2019年始まりましたね今年もよろしくお願い致します。


さ、全然新年と関係ないのですが書評を書いて行きたいと思います。

基本的に、仙台⇄新潟は新幹線を利用しています。
東北新幹線は良いのですが、上越新幹線はトンネルのところはネットが通じないので、
本を読んでいることが多いです。

読み飛ばしているのも何なので、書評を書いていきたいと思います

今回は三浦しをんさんの「あの家に暮らす四人の女」について書いていきたいと思います。



私の中で、エッセイが好きな作家さんと、
小説が好きな作家さんがいるのですが、
三浦しをんさんは圧倒的にエッセイが好きです。

もちろん、三浦しをんさんは小説もとっても面白いのですが、
それ以上にご本人が面白いのでエッセイが好きなんです


この「あの家に暮らす四人の女」は小説なのですが、
四人の暮らす日常が書かれていて、そして刺繍作家の「佐知」が三浦しをんさんを彷彿とさせるキャラクターですごく面白いんです。身なりに構わず、刺繍をしているときは集中しすぎて、他になんにも目が行かなくなるところとか。

蛇足ですが、格闘する者に◯の主人公:可南子も三浦しをんさんを彷彿とさせるキャラクターなのですが、
どちらの小説でも父親との関係が希薄なんです。
エッセイを見る限り、実際はそんなことないようなのですが、そうした方がストーリーがふくらむのでしょうか。

あの家…の書評に戻ります。
この小説、エッセイのようにすらすら読めるのですが、そこは小説、エッセイには決して出てこないような面白い展開があります。

キーワードは河童です。

え?聞こえなかったって?

キーワードは河童です。

いや、河童の干物かもしれない。


河童が出てくるところですらすごかったのですが、河童が思いがけない活躍をし、佐知を救うところがあります。

このくだりは私は家で読んでいたのですが、新幹線で読んでなくて良かった、と心底思いました。
読んでたら笑いをこらえるのが大変だったと思うので。。。でもジーンともきます。

これは読んでもらわないと伝わらないかと思いますので、ぜひ読んで頂きたいです