年末からのイロイロ | 羊毛フェルトのある暮らし

羊毛フェルトのある暮らし

〜ひつじから始まる手仕事綴り〜

1月20日(火)早いですねぇ。。。
つい最近まで年賀状が届いてたのになぁ。。。
相変わらず頭がついていかない状態。
これをリセットするには、3日間くらい寝るというのはどうだろ。。。(笑)

皆様、今年も何卒よろしくお願い致します♪



1年間預かっていたラスカルのぬいぐるみ
「バブーちゃん」年末に飼い主さんのお誕生日という事で
預けていたところから慌てて戻して頂いて、さて、どうしたものか。。。

このバブーちゃんはタオル地で出来ている手のひらサイズのぬいぐるみ。
とっても可愛いのですが、たくさん遊びすぎて
鼻やほっぺ、身体が汚れたり、少々くたびれた状態に。
見かねたお母様が何度か手洗いしたものの、なかなか落ちない。
で、ご依頼いただいたのですが
私、ぬいぐるみを縫ったりするのは大の苦手。
でも、なんだか出来ないわけでもないような。。。と思い、
預かりました。
で、早1年が過ぎようとしてたとき(すみません。。。)
飼い主さんから「バブーちゃんはまだかな?」とお電話を頂き。。。

そんなこんなで
バブーちゃんリメイク作戦開始っ!
私は羊毛フェルト作家なので、もちろん羊毛を使います。

しかし、こんな事は初めてだ。。。何を使おうか。。。
で、選んだのが
「フェルケット」
半分フェルト化してある「プレフェルト」でシート状の羊毛です。
このプレフェルト、各会社さんや羊毛屋さんが出していますが、
用途によりますが、
ハマナカさんのこの「フェルケット」が薄くてとっても使いやすい。
で、早速刺してみました。

刺すベースとなるものが、出来れば自然素材(毛・麻・綿など)だとニードルと絡みやすいので
バブーちゃん、タオル地で良かった♪

なるべく同じような色のフェルケットを使って
ハサミを使わずにパーツ毎に手でだいたいの大きさにちぎって刺します。
とにかく、仕上げ用ニードルで浅く細かく刺しまくります。
ニードルは太い物を使ってしまうと針穴が目立ったり、
ベースのタオル地に入りにくくて折れたりするのでNG。
丁度いいニードルのサイズを知る事も大事♪

で、身体と口周りのビフォー


アフター


背中から見るとこんな感じ。


これは腕と脚にフェルケット刺し終わって、背中が途中の状態。



シッポも黄色の部分を刺してます。
茶色は元はこんなんだったんだよ♪というのを残しておきたくて、
そのままにしました。

顔も鼻周りだけ刺した状態。
ここはわたわたで刺しました。



なぜかつぶ。。。



今回、初めての挑戦でしたが、
こんな事が羊毛フェルトで出来るんだっ!大発見!!!
修理するより買った方が安い時代になったとしても
大事な物は変わらない。
特に、小さい頃の感触は大事だと思うし、物を大事にする気持ちもとっても大切。
1年もお待たせしてしまっ申し訳なかったのですが、
渡したときのあの笑顔はこちらが最大のプレゼントをもらった気分♪

貴重な経験でした♪

ぬいぐるみとか、もしこんな状態のコが居たらぜひ
お母様、挑戦してみてください♪

ポイントは
・布状のプレフェルト(フェルケット)を使う。
・少し引っ張った状態でベースを覆う。
・ハサミで切らない(これ、何でもそうですよ♪)
・細い針(仕上げ用ニードル)で浅く軽く、細かく刺す。

縫わないので。。。
・摘んだりすれば、やっぱり。。。というくらいに剥がれます。
・羊毛なので、毛玉が出来ます。(その時はハサミでチョッキン!)
でも!
ニードルが有ればすぐに修正出来るので、
お子様と一緒にお医者さんごっこしながら治してあげたら喜ぶのではないかと♪
ニードルフェルトならではですね♪