妻が脳炎で寝たきりになりました ~めくるめく介護の冒険~ -27ページ目

妻が脳炎で寝たきりになりました ~めくるめく介護の冒険~

「自己免疫性GFAPアストロサイトパチー」という脳炎で妻が寝たきりになり自宅で介護しています。発病から現在進行形までの記録です。
順を追って、傷病手当、行政の障害者支援、介護保険等の情報についても書いていきます。

昨日は、埼玉県大宮にある貸棚本屋「夢中飛行」さん開催の読書会に参加しました。

夢中飛行さんまでは首都高速を使い1時間半かかるので、朝、急いで、妻の食事、おむつ替えをし、洗濯まですませて、開始時間の10時にぎりぎり間に合いました。

普通、日曜日はヘルパーさんは来てもらっていませんが、昨日は来てもらい、昼の食事、オムツ替えをお願いしました。


昨日の読書会の課題本は、サンテグジュペリの「夜間飛行」でした。

14人が参加し、2つのテーブルに分かれて話しました。


僕は、割としゃべりたいこと喋られたかなと思います。

以下、記憶が新しいうちに、読書会で語られたおよその内容を書いてみます。

未読でこれから読むかもしれない方は、ネタバレがあるので注意してください。


冒頭、無蓋のコクピットでエンジン音ががなり立てているはずなのに、夕暮れの黄金の光の中で、平原の上をこれほどの静けさのなかの飛行と書かれている。

物語が実はファンタジーである事の示唆かも知れない。

同乗する通信士が止めたにもかかわらず、ファビアンが飛行を継続し、天候の急変のために遭難することになったが、通信士は全く彼を攻めることなく、月光で輝く雲海の上で、2人は近づく死を静かに受け入れる。

現実的でなく、実は、冒頭のシーンは2人の死後の世界での飛行かもしれない。(この小説ではいくつか時系列の入れ替えがある)


航空会社社長であるリヴィエールの仕事に対する姿勢を、読者として受け入れられるかどうかで、この小説の評価は変わってくると思う。

現代で言うと完全なパワハラだが、小説の中で従業員はその理不尽な厳しさを受け止めている。

航空郵便の黎明期に、命がけの飛行により夜間空路を開拓しなければならないなかで、理屈を超えた何かが必要なのかもしれない。

リヴィエールは自分にも厳しく、全社員と気持ちを一体化することで、自らの厳格さを彼らに投影している。

いずれ老いと死に破壊される個人としての幸福を超える別の何か、より永らえる存在、人間のその領域に属するものを救うために、リヴィエールは全存在をかけて仕事をしている。

現代でいうと、イーロンマスクがリヴィエールのような存在かもしれない。



という話をし(冒頭が、死後の世界での飛行かもしれないというのは、読書会後気付いた僕の加筆です)、すごく充実した時間でした。


終わった後は、ランチ会があり、せっかくなのでそれも参加させてもらいました。

ランチ会が終わって、急いで帰宅しましたが、途中、高速道路で事故渋滞に巻き込まれてしまい、17時くらいの帰宅になってしましました。


妻のオムツが心配でしたが、帰って速攻でおむつ替えをし、ギリギリ漏れないで持ちこたえていてくれました。


妻がもし喋れて、妻と本の感想などを言い合えたら、わざわざ読書会などに行く必要もなかったかもしれません。

そうだったらいいな~と考えますが、そういえば、それ以前に、妻が結婚してから本を読んでいるのを見たことがありません・・・