2020年12月7日に尿路感染からの敗血症で入院した妻は、年が明けた1月23日に父が亡くなったときも入院したままでした。
父が亡くなる数日前、僕と娘がリモート面会で妻に会ってからは、ずっと病院から何の音沙汰もありませんでした。
リモート面会は月に1回しか出来ないし、コロナで通常の面会はもちろん出来ず、妻はスマホなども使えないので、全く様子が分かりませんでした。
病院からの連絡がないのは、異状がないからだとは思いますが、特に異常ではないけど状態が悪くなっているかもと不安でした。
用もないのにこちらから病院に電話をするのも憚られ待っていると、リモート面会に行ってから3週間後に、やっと病院から電話がありました。
妻の容態は落ち着いていて、点滴も外れ、食事も3食とも完食しているので、退院に向けた担当者会議をしたいという連絡でした。
4日後の2月16日に会議があり、会議の前に車いすに乗せられた妻が会議室に連れられてきました。
妻はマスクしていて表情はよく分かりませんでしたが、すごく痩せた感じでした。
でもしっかり顔を上げていて、周りの様子は分かっている感じでした。
家でお世話してもらっていたヘルパーさんや看護師さんなど、久しぶりに見る人がいるせいか、手の不随意運動が大きくて興奮している様子でした。
妻はマスクの下で何回も大きなあくびをしていました。
脳炎になってから妻は、たくさん質問されたりして頭を使うと、よくあくびをするようになりました。
ずっと前に何かで読んだことがありますが、頭がいい人の方が、頭の悪い人より脳を効率的に使うため、同じ問題を考えるとき、脳の活動量がずっと少ないそうです。
妻は脳にたくさんダメージがあるので、脳の使い方が効率的でなく、残された脳細胞を懸命に使っているのだと思います。
だから、たくさん質問をされると脳がオーバーヒートして酸欠になり、あくびをして酸素を取り入れようとしているのではと推測しています。
この時も、久しぶりの顔をたくさん見て、興奮し、頭を使っていたのかなと思いました。
妻はちょっとみんなに姿を見せてから、車いすを押されて病室に帰って行きました。
僕は正月明けに、すごく衰弱した様子を見ていたので、回復してきているようで安心しました。
妻が病室に戻った後、会議が始まりました。
妻の尾てい骨の褥瘡は、1月に画像で見せてもらってから、またさらに大きくなっているようで、直径7センチくらいの穴になっているので、家に帰ってからの褥瘡の処置など話し合いました。
下痢もまだ日に4、5回続いているらしく、褥瘡に入らないように注意しなければなりません。
入院中はリハビリもしてもらっていて、ベッドの縁に座る練習などしているようでした。
退院は1週間後になり、また在宅介護を再開するための準備をすることになりました。