さて、今日もサビアンについて見ていきましょう。

 

サビアン参加(検討)者がおそらく最も懸念している点は、これが無限連鎖講(ネズミ講、ポンジ・スキーム)ではないかということだと思います。つまり、ビジネスの実体がなく、会員の報酬やキャッシュバック(配当金)に充当されているお金は、新規参加者から回収した会費で賄われるという組織的な詐欺です。

 

ビジネスの実体がなければ、新規参加者を得られなくなった時点で資金が回らなくなるので、必ず破綻します。無限連鎖講は、倒産を前提として出資金を回収しているので完全な違法であり、始めても知らずに紹介しても罰せられます。

 

サビアンは、顧客のビッグデータをパートナー企業に販売するだけでなく、多国籍な会員で構成される巨大な組織を形成することによって、各企業の多様なサービスを会員に独占的に提供していくことができるようになるといいます。この「メンバーシップ」こそが、サビアンとDalius氏のビジネス戦略の中核にあるコンセプトだと謳っています。

 

もしこのコンセプトが忠実に実現されていくのであれば、サビアンは大きな夢のある、現代的で、誰もが利することのできる素晴らしいビジネスへと成長していくでしょう。

 

 

ただし、このコンセプトが忠実に果たされない場合は、単なる無限連鎖講に成り下がるでしょう。そもそも各会員が受ける割引還元率、報酬率が非常に高いこともあり、少し経営につまづけば、たちまち資金繰りが困難になることは火を見るより明らかです。

報酬等が支払われなければ、不信感を覚えた会員が次々に退会していくことで、ピラミッドは崩れます。その前にさっさと廃業して逃げられてしまえば、国際的ネットワークビジネスの構造上、追求は非常に難しくなるでしょう。

 

 

サビアン自体は、現在のところ急速に拡大中なので、知るところ、きちんと報酬の支払いやキャッシュバックが滞りなく行われているようです。信用度の高いビルでオフィスを借りたり、プライベートジェットの映像を流したり、華やかで成功していて、日々努力してビジネスに取り組んでいるというアピールをしています。

 

 

しかし、Dailus氏の経歴を見ていると、やはりこれも一時的なものなのではないか、、という気がどうしても拭えません。Dalius氏がマーケティング責任者を務めたGasUpUSA、My Travel Club USA、US Gas Rebates、また彼が創業したMLM Apprentice、Making MLM Millions、Realty Fund USAはいずれも、現在存在していません。どれも数ヶ月から数年のスパンで廃業しています。

 

Dalius氏はこれまで、社会問題や流行に機敏に反応し、困っている人の心に訴えるような「魅力的な」商品をMLMの形で提供してきました。原油価格が高騰すればガソリンが安くなる商品、銀行がお金を貸し渋れば資金繰りに困らない不動産商品という風に。

 

それは、商才というものでもありましょうが、良い意思に裏付けられていない場合は、単なる詐欺です。実際、会費を集めて廃業するという行為を繰り返しているならば、やはり詐欺と思われても仕方がないでしょう。

 

 

彼が創業者だという企業は、Youtubeやファイスブックページ程度の無料媒体の情報しかなく、昨日BBBでA+を得ていると紹介したProfessional Reality Enterprises, Inc.ですら、ホームページもありません。「ヴェンチャーだから」では、済ませられない、どうも良からぬモノを感じてしまいます。


余談ですが、

https://www.youtube.com/watch?v=yg_alGQ5Bxs

どうも人相が詐欺師に見えてしまうのは私だけでしょうか?

最近のDalius氏の方が、もう少しまともに見えます。

 


パートナー企業は機密事項として、一般会員には知らされていませんので実在するのかも正直なところ分かりません。メンバーサービスがまだ充実していない2017年の現時点では、サビアンはやはり無限連鎖講に近い状態なのではないかと思います。

 

 

「サビアンは詐欺!」と断言する人たちもいます。

https://onlinebusinessopportunity.net/is-saivian-a-scam/

(でも、この人も最後に自分のビジネスを紹介しているので、ある意味、姑息なアフィリエイターなのでしょう。ネットの世界って世知辛いですな、、、)

 

 

「サビアンって、詐欺?」

究極的には、それは時間だけが回答を教えてくれる問いでしょう。今のところ報酬がもらえてキャッシュバックが行われているようですし、顧客もしばらくは増えるようですので、もしも参加されるなら、自己責任で。本当に成功したらウハウハでしょう。万一失敗したら、サビアンではなく、ご自分を恨んでくださいませ。

 

明日からは、ぼちぼち不動産の話を書いていくことにします。