『最後の授業』を読み、そう言えば子供の頃......と思い出したお話を探してみたら『光村ライブラリー・中学校編 第一巻 赤い実ほか』の中に収められている事が判りました。
そのお話は『一切れのパン』です。記憶にある方もきっと多いと思います。
捕らえられて収容所に送られる途中の主人公は列車の中で1人のユダヤ人と出会います。別れの時にそのユダヤ人は彼にハンカチに包まれた固くなった一切れのパンを渡します。
改めて読んでも良いお話でした。私はこのお話は中学ではなく小学校の道徳の教科書で読んだような気が.....。他にも素敵で考えさせられるようなお話が載っていました。私が特に良かったと思ったのは安岡章太郎の『サーカスの馬』でした。
「赤い実」井上 靖著
「おいのり」三木 卓著
「サーカスの馬」安岡章太郎著
「一切れのパン」F=ムンテヤーヌ著、直野 敦訳
「内蔵允留守」山本周五郎著
「おふくろの筆法」三浦哲郎著
「吾輩は猫である」夏目漱石著
『光村ライブラリー・中学校編 第一巻 赤い実ほか』
田中洋一編、光村図書出版、2005年