スモンスモンの作者、ソーニャ・ダウノスキが挿絵を描いている絵本を図書館で借りました。

 

じぶんのほっぺたと同じ色をした<ほっぺの花>が大好きな渡り鳥のローザが、越冬の場所へ向かう時に出会った犬のミールと飼い主のアンナと冬を共に過ごすお話です。

 

自分のほっぺたと同じ赤い花と言う表現がとても素敵ではないですか?この本は文章だけでなく挿絵もとても良いのです。

 

本のタイトル、原題の「The Forever Flowers」、邦題の「はじまりの花」どちらもお話にぴったりです。花が出会いのきっかけとなり、その出会いは始まりであって、終わりではない。永遠に続く友情の花.........私にはそんな風に感じられました。

 

文は短く本も薄いですが、絵本に込められた内容は、普通の本に劣らないと思いました。今後は絵本も時々読んでみようと思います。

 

マイケル・J・ローゼン文、ソーニャ・ダノウスキ絵、蜂飼耳訳

『はじまりのはな(The Forever Flowers)』、くもん出版、2014年