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休日シリーズ第ニ弾は
\逸脱!脱走!裏ギシ休日録/
あ、「ギシ」=
私が小学生の頃に預けられていた
宗教団体「ヤマギシ村」のこと。
子供達の間でそう呼んでいたよ。
ギシの中には、これまでに登場した
小学生の生活棟と、食堂の他にも、
未就学児の部、中学部、高等部、
そして関わったことないけど
大人の生活棟もあったと思います。
それらの建物が、長〜い一本道沿いに
ポツポツと離れて建っていて。
小学生の棟から
道路を挟んだ向こう側は、深い森でした。
森と言っても、
手前のほうはまだ開けていて。
休日の自由時間は、その芝生広場〜森で
遊んでいる子も多かった。
これ、良い子の休日の過ごし方。
それではいよいよ、
良い子「以外」の過ごし方を
ほんの一部ご紹介。
<わんぱく脱走団>
ご想像どおり、
深い森からの脱走です!
事前に秘密会議を重ねて、予行練習して。
自由時間の長めの日を選んで、
天気が良ければ、いざ決行!!
2〜5人くらいでチームになって、
森の広場で遊ぶふりをしながら隙をみて
姿を消すように森へ入っていく…!
過去に脱走経験済の先輩はさすがです。
ぐんぐん突き進んでいく。
新入りのヒヨコ達も
遅れをとらないよう必死でついていく。
全員ほぼ手ぶら。
だって特別な所有物なんて何も無いもの。
ただ少しの小銭。
森を抜けて街へ出たら、
きっと必要になる…!!
はて、小銭はどうやって調達したのか?
たしか森の奥の、無人の神社だったか、
道端のお地蔵さんだったか。
当時の記憶が曖昧だけれど、
先輩に連れられて
お賽銭箱をひっくり返して
小銭を拝借したんだっけ…。
―神様。30年越しの、ごめんなさい。―
1人あたりほんの100円程度、
せいぜい飲み物代にしかならないような
小銭を大切に握りしめながら
ひたすら進み続ける。
街に出たら、きっと誰かが
助けてくれる…!!
だがその希望は、後方から聞こえてきた
大人達の怒号でみじめに散っていった。
「おーい!!止まりなさーい!」
何で??何でこんなに早くバレたの?!
もう逃げ切れるはずもなかった。
あっという間に追いつかれ
全員が捕虜となって強制送還。。。
わんぱく脱走団、あっけなく全滅。
生活棟までの帰り道の長かったこと…。
捕虜達は、1人ずつブタ箱へ投獄された。
つまり、説教部屋で軟禁。
日に数回、鬼の説教タイム。
トイレ以外の出歩き厳禁。
みんなの声や廊下の足音がよく聞こえるので、
それでだいたいの時間がわかった。
あ、学校からみんな帰ってきた。
ああ、もうすぐ夕飯かな。
夕飯も、みんなと一緒には食べられない。
トレーにのせて運ばれた、ちょっと冷めた
ごはんを、個部屋で食べることを許された。
マンツーマンでの説教が何日か続き、
十分な反省だかなんだか知らないが
世話係に認められたら、
晴れて学年部屋に生還となる。
綾瀬はるかさんや、
故・三浦春馬さん出演の
ドラマ『わたしを離さないで』の、
施設の子供が塀を越え森の中へ脱走しても
絶対に居場所を突き止められてしまい
施設へ連れ戻され…というくだり。
ドラマでは、命懸けの設定だった。
ギシっ子の脱走は、
さすがに命懸けまではいかないけれど、
それでも当時はなんとかギシを抜け出したくて
本気だった。
家族に会いたい。
みんな想いは一緒だった。
森ルートの脱走は、
成功例を聞いたことがない。←ダメじゃん!!
でも、別ルートに挑んだ男子限定
ガチ脱走団もいた。
なんと大胆にも、村の一本道をそのまま
荒技で抜け切り、だいぶ先の国道を走っている
ところで捕まったらしい。
高学年男子ということで、
罰は相当厳しかっただろう。
体罰は当たり前。
これは脱走でなく別件だが。
同じ学年のK君は、大部屋の真ん中で
うつ伏せでズボンと下着をおろされ、
お尻を バチン バチン と
ゴリラ(男性の世話係)に怒鳴られながら
何度も叩かれていた。
普段やんちゃでちょっぴり恐れられていた
K君は、泣きながら悲鳴をあげていた。
ハエたたきで バチン バチン と
連打され、だんだん動かなくなっていく
ムカデのようだった。←例えが
森脱走団あえなく捕獲、はしょっちゅうのこと。
ただ、初の独自ルートに挑んだ
国道脱走団の噂は、子供達に一瞬で広まり
英雄として語り継がれたのであるーー。
次回はシリーズ最終回「わんぱく窃盗団」!
ギシっ子が盗みを働いていたのは
御賽銭だけじゃなかった……!!
批判覚悟で暴露していきたいと思います…!!
※これは約30年前の記憶を元にした
個人的な回想記であり、
現在の実態とは異なる可能性があります。
