なんとか、自分の手で育てきった。
長かった。
苦しかった。
反抗期に片足どころか全身つっこんでて、
プライド高くて、ナマイキで、気分屋で、
機嫌を損ねると大変めんどくさい長男。
長男と言い争いになると、つい
「出てってくれ…!!」
という禁句が頭をよぎる。
抑えきれず、思わず口にしてしまったことも、
正直一度ではない。
と同時に、激しい後悔に襲われる。
だって、
私自身が、長男とまさに同じ歳の頃、
家から出され、宗教施設に預けられたから。
「お母さん、連れてかないで!!!
お父さん、お願い!!!」
必死の抵抗も虚しく。
ランドセルと学用品と、
全てに記名された衣服
何日分かを、管理人に預けると
両親は去ってしまった。
長男が赤ちゃんの頃にね、
しょっちゅう考えたんだ。
「こんな愛しい我が子をよそに預けるなんて、
絶っっっ対に考えられない」
あの頃の私に、両親の決断など
1ミクロンも理解できるはずがなかった。
「私は何があっても、
この子が自分の意志で離れて行くまでは、
絶対に自分の手で育てきる!」
愛しい我が子を抱えながら、
強く決心したんだ。
それなのに、、、
「出てけー!![]()
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」
なんて怒鳴ってしまう自分、
一瞬でもそう思ってしまう自分は、
結局あの時の両親と同じじゃないか……。
そう自分を責めては、
絶望で泣き叫びたくなった。
あと1ヶ月…
あと1週間…
ようやく、この日を迎えることができた。
ちっとも完ぺきな母親なんかじゃない。
だけど、あなたとぶつかるたびに、
投げ出したくなるたびに、
ここで見放しちゃだめだ、
何があっても自分の手で育てきる!
って決めたんだ。
仲直りして、
またぶつかって絶望して、、、
そんなジェットコースターのような
2年間だったと思う。
我が子を手放した両親の気持ちが、
少しわかった気が
…いや、やっぱりそこは認めたくないかな。
