没収された文房具を、命がけで奪還しに行った
子どもたちの、ちょっぴり切ない
ミッション遂行の話![]()
〜※30年前の回想記です〜
「絶対取り返すよ!!」
雨の休日の自由時間。
'貴重品'を没収された子供たち4人が
それぞれの持ち場について、
侵入のタイミングを見計らっていた。
小3の頃から私が預けられていた
ヤマギシ村。
生活棟の玄関のすぐ隣、建物の中心に
大人たちの事務室があった。
※私たちは「係」って呼んでたんだけど、
いわゆる“世話係”のことね。
5〜6人の係たちは皆、屋内で
健康サンダル(足ツボ痛いやつ)を
履いていて。子供たちはその
足音で、誰なのかを聞き分けていたほど。
係たちは、各部屋に入る前に
スリッパを脱いでからあがっていた。
侵入のチャンスは、
事務室の入り口に、誰のスリッパも無く
うっかり施錠もされていない時!!
…まあ、そんなチャンスは滅多に訪れず![]()
しかし!施錠して世話係全員が不在になる
時間は、特に休日にはそこそこあった。
そこで我々は考えた!
入り口ではなく、窓からの侵入を![]()
玄関前広場に面している、引き違い窓。
昔ながらの、タブを180℃回す鍵。
これね、窓をガタガタガタと揺らし続けると
その振動で鍵が少しずつ開くの…!
このことを発見した天才児たち!
侵入の予行練習がてら、別の部屋で
誰が何秒で鍵を開けられるか競争が流行った。
ところで、
何を盗みに入るのかって?
そりゃ〜盗られたら、盗り返すのみ!!
ヤマギシの子は、
持ち物チェックが異常〜〜に厳しかった。
地味な文房具以外、厳禁。
キャラものなんぞバレた日には、
即時没収&激しい罰が待ち受けていた。
禁止されればされるほど…
隠れて持ちたくなるんですよね〜〜〜!![]()
だいたいみんな、更衣室のロッカーに
何かしら隠し持ってた。
時々、係の抜き打ちチェックが入る。
皆が寝静まった夜、
男子更衣室と女子更衣室、
各2部屋、順番に。
運良く気配を察知した子がいると、
同じ寝室の子らが我先にと
自分の'貴重品'を回収しに更衣室へ走る。
忍者の大群かよ![]()
ただ、それも非常にリスキーで。
布団に戻って、'貴重品'を抱えて
ビクビク震えながら、寝たフリ。
パタッパタッ…
あの恐怖のスリッパ音が近づいてくる。
突然、電気が点いた。
大の大人が、鬼の形相で寝室に入ってくる。
全員、叩き起こされ、身体検査。
敷布団まで全部引っ剥がされて。
自分の番まで、生きた心地がしなかった。
くそっ、ランドセルに移しとけば…!!!
後悔してもあとの祭り。
その場で没収&廊下に出され、正座。
いや、廊下で済むのは、せいぜい
消灯後のおしゃべりが怒られたレベル。
貴重品没収レベルは、屋外で正座の刑だった。
夜中の屋外![]()
私の記憶では、半袖パジャマ。
夏の夜だった。
コンクリートに正座って
膝に小石が食い込んだ跡がついたりして
廊下に正座よりもさらに苦痛だったよ…。
冬空正座の刑もあったのかは、
私は知らない。無かったと信じたい。
で、結局侵入は成功したのかって?
ミッション本番。
練習どおり窓をガタガタ揺らし続けたら
鍵が開いた!!
やった!!!
いざ貴重品取り返しに、突入!!!
が、その時。
建物の角にいる見張り役の子からの合図で
一同 光の速さで退散したのでした![]()
![]()
(もう一度言うけど、貴重品っていっても
ただのキャラもの鉛筆とかだからね?!💦)
そんな侵入なんて無茶をしなければ、
普通は、没収品が返ってくるのは、
数ヶ月に一度、両親が車で迎えに来て、
家で1〜3泊ほど過ごす、'家庭の日'。
ある時には、迎えに来た母のお腹が
大きくなっていたよ。
幸せなひとときのはずの、'家庭の日'。
だけど実は、一生忘れることのない
苦〜い記憶もあってね。
次回は、赤ちゃんがやってきた話、です💕
我が家のポケモン男子たちなら、まさにこんなの👇️
我が子たちの学校でも、キャラもの文具はNG
だけど、これ👇️なら さりげな〜くポケモン。