おかげさまで、7月1日で開院10周年を迎えることができます。楽ではないことの方が多かった10年でしたが、職員たちのサポート、何よりも家族の献身でここまで来れました。
医療施設を開院するにあたって、社会的なインフラになるのだから、その分を何らか形で貢献したいと思ってきました。融資を受ける際にも銀行にそのようなプレゼンをしましたが、非常に冷静な視線を感じたのを覚えています。そりゃあ、あれだけのまとまったお金を借りるのです。ちゃんと返してから言えば良かったです。でもまだ返済半ばの中、少しずつ実現し始められましたが、ただラッキーとしか言えません。
私は大学生時代から開業する数年前までアイスホッケーを楽しみ、開業してからこの競技を中心に若者が頑張ることへの応援をしたいと思っております。しかし、子供の頃からこのスポーツに打ち込んできた方々とは違い、いわゆる「大学からの人達」というカテゴリーです。なのでまず、自分の母校、札幌医科大学に入学した学生に、1人でも多くアイスホッケーを体験してもらい、卒業して社会人になってからもアイスホッケーを応援して欲しいと思い、そんな身近な活動をしてきました。そんな中で、世界ランキング7位で活躍するアイスホッケー女子日本代表、スマイルジャパンの影響でしょうか、女子学生の選手としての入部も来るようになりました。医学部、医療学部のアイスホッケーの全国大会もあり、最近は女子も参加できます。ベストを着て、チェック(いわゆる体当たり)は禁止です。すると女子選手がスルスルとゴールまでチャンスメイクをします。逆に女子選手にぶつかられ転ぶ男子選手もいます(ちょっと脱線)
開業して間もなく、クリニック近くに実家がある女子アイスホッケー日本代表ゴールテンダー(キーパー)の藤本那菜選手とそのご家族と交流する機会に恵まれ、現在も妹の奈千さんが監督をする女子アイスホッケーチーム、ボルテックス札幌のチームドクターをさせて頂いております。その家族のご縁で、自分が思っていた以上に多くのアイスホッケー関係者と知り合うことができました。その中で予想外だったのは、苫小牧を本拠地とするプロアイスホッケーチーム、レッドイーグルス北海道です。4年前、月寒体育館でアジアリーグを初めて興行するにあたって、応援を依頼されました。スポンサーである某病院の院長が私の大学スケート部の1期後輩だったこともあり、札幌出身か、札幌にゆかりのある選手のポスターなら院内に掲示することから協賛を始めました。レッドイーグルス北海道もその意向を汲んで頂き、月寒体育館での試合の冠スポンサーをしたり、昨年は月寒体育館でのテレビ中継がある試合の時に、フェンスに当院の広告を貼らせてもらったりしました。地下鉄月寒中央駅にも通年でチームのポスターが貼ってありますが、地元月寒の小竹とも子市議が札幌市の色々な部署に働きかけて頂き実現し、市民にアイスホッケーを知っていただく機会になっています。またレッドイーグルス北海道は苫小牧のみならず、札幌でのアイスホッケーの普及にも活動しており、札幌市内の小学校に選手を派遣し、一緒にかけっこやアイスホッケーのシュート体験をしたり、商業施設のイベントでトークショーに参加したり、今後地域のお祭りへの参加も検討しております。私の札幌でのアイスホッケー応援と共通するものが増え、今後もレッドイーグルス北海道の応援を続けていこうと思います。
という10年でしたが、やるからには何があっても継続する、この当たり前のことが大事だと思いました。これを軸にまずは20周年まで頑張ります!
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