映画を喰らう「かいじゅうたちのいるところ」 | nobeだよ。よろしく。

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「かいじゅうたちのいるところ」 (WHERE THE WILD THINGS ARE)

結構、奥深いぞ、こりゃ・・・

原作は、絵本(作家:モーリス・センダック)。

そう新しい絵本ではなく(発表は1963年)、でも、世界的にも有名でもあるので、
広範囲の世代に知れ渡っている絵本だそうですが・・・内容は、ダークです。

なので、読んだお子様は悩むそうですね。
かいじゅうっているの? 友達なの? それとも、僕をたべちゃうの?

この曖昧な感じが、お子様に与えるのは、もちろん

恐怖です。

なので、ずーっと問題作とされ、議論されつづけているという作品だそうでございます。

では、大人目線で、この作品を見てみましょう。。。

まず、子供の想像上の世界ではあるけど、メルヘンチックではない。でも、かいじゅうが出るので当然ファンタジー。
登場する「かいじゅう」は、もろに「気ぐるみ」で絵本に登場する姿のまま(らしい)。
動きはリアルですが、グロテスクではないです。

ただし、かいじゅうのキャラは・・・原作者によれば、原作者本人の親戚(大人)がモデル。
原作者はアメリカ人だけどその親戚はヨーロッパ人で英語が話せず、アメリカでは居場所がない状態。
なので、幸せな状態ではないですね。何か不安定でストレスを抱えているような状態で。。。

子供にとっちゃ、理解できない怖い大人ですな・・・これが、かいじゅうキャラ。

そして、主人公の子供は、野蛮なかいじゅうたちの行動によって、ずーっと危険にさらされます。
崖から突き落とされそうになったり、倒れた大木に直撃されそうになったり、キレたかいじゅうに食べられそうになったり・・・

かいじゅう同士のいざこざもあったりして暗い話も続き、ディズニーのように歌って騒ぐような、お子向けの「気配り」はありません。

問題作とされたところはここ。お子を持つ親の方に、このような、ちと怖い・怖すぎる?絵本や映画は、
お子様に見せるのはよくないと思いますか? お子様は、見たいと思いますか?

ちなみに、原作者のモーリス・センダックには、次のようなインタビューがきて、こう回答したようです。

インタビュアー:「この作品は子供には怖すぎると考える親には・・・」
センダック:「地獄へ落ちろ・・だ。そんな質問は我慢ならん」
インタビュアー:「ディズニーをどう思う?」
センダック:「アメリカ人はディズニー化されて臆病になった。子供はそれで苦しんでいる。それを表現するのにアートに昇華させて、この作品があるんだ。決して子供をこわがらせようと思っていない。」

だそうです。

まあね・・

思いもかけない状況に置かれて、当惑したり難解なものにチャレンジしたりするうちに、色々と判ってきたりして、子供は大人へと成長するのかな?

ぬくぬくといっちゃうと、子供はかえってかわいそう?

この映画(絵本)の物語は、確かにかいじゅうが出てからがシビアだけど、わくわくすることもあるし、主人公のお子は、かいじゅうコミュニティの中で、いつ食べられるか判らない状況でも、助けをもらいながら、逃げずに難問に立ち向かおうともするし・・・

決して、どの子も怖がらないんじゃないかと思う。怖かったら、その晩の前にトイレにでも行っときましょ。

結局、「怖すぎ」と思うのは、普段の生活でリスク感度が高い大人の方なのだと思います。

この映画のかいじゅうは、やっぱ怖い。酔っ払って何絡んでくるかわからないオヤジのように・・・

http://wherethewildthingsare.warnerbros.com/ (英語)
http://wwws.warnerbros.co.jp/wherethewildthingsare/ (日本語)