「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 (THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON)
あの「セブン」とか・・・「ファイト・クラブ」とか・・・「ゾディアック」なんていう映画もありましたが・・・
それらと同じ監督さんの作品とは思えない、静かでほろっとする作品・・・
そんな感じでしょうか?
美しいです。
映像といい、バックで流れるミュージックといい、ブラット・ビットのけだるいナレーションといい、ケイト・ブランシェットといい・・・
そして、限りある人生への哀感といい・・・
元々は短編小説らしいのですが、この映画は2時間40分の長編に。
でも、流れはとてものんびりしています。けっして飽きるスピードでもなく・・・
80歳の老体として生まれ、逆に若返っていく不思議な体性をもって生まれた男の主人公の一生を追った物語。つまりはファンタジーですね。
気味悪がられた親に捨てられた主人公ベンジャミンは、老人ホームに拾われ、老人とともに育てられる。見た目は老人だが「中身」は幼い彼は、目が遠いために目がねをつけ、歩けない(体が固まってる)ために車椅子を使う。
そんな姿で大人しくも、好奇心は旺盛なもんで、こらっと怒られて小さくなる姿は、かわいいのか哀れなのか、なんともいえない。
周りも、判っている人以外は、基本子供扱いをしないためにベンジャミンは色々と大人な経験をすることになる。10代(外見は60代)になって早くも・・・
そのためか、心優しく、やや哲学的な性格に育つ。
今回の話で、最も引き込まれるのは、ベンジャミンと女との関係ですね。
20代前半(見た目50代?)でイギリス上流婦人との出会いもあり、そしてベンジャミンと同じ年齢の女性デイジー(ケイト・ブランシェット)との出会いもあり。
ディジーが小さい時に既に見た目年老いたベンジャミンと出会い、バレリーナとして成長。ニューヨークで奔放な生活を経た後、中年くらいに若返ったベンジャミンに再会する。
この二人のラブストーリーが、切なく美しく、そして異様な風景を静かに映し出す。
女が老いるにつれ、男は若くなる。
異様な風景というのは、最後の方のシーンですけれども・・・心揺さぶられますよ。
限りある人生というテーマにひたすら着目したストーリーでしたが、かなり独創的。ちょっとお遊び感覚で脚本を作ったのが功を奏したようです。
夜の月明かりの公園で、バレーを披露しながら男を誘惑するケイト・ブランシェットもなかなかですが、ちとCG使ってるかな?
http://www.benjaminbutton.com/
(英語)
http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/
(日本語)
