「ブラインドネス」 (BLINDNESS)
まず、思いました。
なぜ、日本人?最初に失明する人(伊勢谷友介 )が・・・
細かい視点ですかね?
これは、おいといて、
原作者は、ノーベル賞作家のジョゼ・サラマーゴ。タイトルは「白の闇」
この小説に対して、映画を撮らせてほしいと、監督さんのフェルナンド・メイレレスが声をかけても。全く拒否。
それも数年前のお話で、この監督さんが別の映画を作ったのをみて、忘れたころにようやくOKを出したとのこと。
そんな裏話もあったせいか、原作に忠実に作ったようなのです。
原作は読んでないけども、全編、陰鬱。
色をつかった映像はほとんどなく、モノトーン風。主人公含め、登場人物は全員名前がない(相手を呼び合うシーンでも、全く名前が出てこない)。
それに加えて、主人公の「医者の妻」を覗いて、謎の病気「白の闇」により全員失明している状況。
最初にある日本人の男が失明後、近くにいた人物が次々と失明。とどまることなく拡大し、ついに政府が、隔離政策に踏み切り、失明者は、隔離施設に収容される。
主人公の「医者の妻」のみなぜか失明しないものの、夫につきそい、その収容所に入り、夫と同じ境遇にいる人たちの世話に走る。
失明した世界になれない人たちで、ごったかえす収容所。やがて、無法地帯に。「王」と名乗るものが現れ、その取り巻きたちとともに、暴挙に出る。
その後は、人間の心に凄む「闇」と、その闇に翻弄される人々や、戦う人々が描かれる。
しかも全員目が見えない。
目が見えないがゆえに、全ての風景は、殺風景で、ゴミ溜めのような状況。人々は、寒くなければ、素っ裸になって町を放浪する。
全世界、失明という状況に陥ったら、おそらくそうなるだろうという想像図だが、地獄絵図で、救いのない世界。
それで一体、どうすればいいのだろうか、これ。
こんな世界だったら、仲良しこよしでチームを組み、そのチームで家族のように生き、別のチームとは争ってでも生存競争に勝て、ということかな?
収容所の「王」は、銃を持っていたために、収容所内では君臨できたが、ただ一人目が見えた「医者の妻」も、いづれ、似た境遇にたつこともあるかも・・・
そんなところも見え隠れするシーンもあったけどね。
戦争ものとは違う、目を覆いたくなるような惨状を、たまには堪能し、心の「闇」は、どこかに潜んでいる可能生は、忘れないでおきましょう・・・これが教訓?
やな締めくくりだなあ。
