良く、スピリチュアル界で「宇宙」が出てきます。
「魂がトリップして宇宙空間に行ってきました!」や
「宇宙と繋がりました!」とか「宇宙からメッセージが届きました!」など様々です。
まさに、最近のスピリチュアル界は「宇宙」のオンパレードです。
もともと、「宇宙」の語源は、
中国の前漢時代(約2000年前)の『淮南子』という書物に書かれていた「宇宙、往古来今」の一文だそうです。
「宇」は空間を「宙」は時間を表したそうですから、
まさに壮大な時空を一言で表現した言葉です。
日本に渡来すると、しばらくは「あめのした」と読まれていたようで、当時の日本人の宇宙観が推測できます。
古代中国人は、立体的、三次元的に膨張する空間の
イメージにさらに時間という概念を加えていたのに対し、
古代の日本人は、あっさり?と「あめのした」と読み訳しました。
つまり、宇宙を「天と地の両極性」の概念で捉え、
縄文時代の「水平思考(=神霊世界は、山岳や岩、湖に存在すると考える思想)」から、
中国大陸思想の影響を受け、「垂直思考(=神霊世界は、天上の太陽や月、高天原に存在するという思想」へ移行しつつある時期だったと分かります。
壮大な宇宙概念という点では、
古代中国の人々の方が一歩リードしており、これは前回のブログ記事でも紹介しましたが、
「星辰信仰」が真っ先に大陸で生まれた理由です。
私は、特に今のチベット地帯にその発祥を強く感じています。
さて、話変わり、実際の宇宙空間は、知ってのとおり、
果てしなく広がる真空の空間で、当然、酸素も無く、
とても生命など存在できない無の空間です。
ところが、最近の量子物理学の研究では、
素粒子とその反粒子が激しく対消滅を繰り返し、膨大なエネルギーを生み出す場であって、
実は、全くの「無」では無く、エネルギーに満ちあふれる空間との概念が生まれています。(→その2に続く)