私は初めて本編の映画の仕事をしたときが市川監督でした。
今から20年前のお話。
吉永小百合さんの100本記念映画「鶴」
で「鶴の人形を動かした時です。
黒澤監督の描き込んだものとは違い、とてもシンプルですが、
鶴の首の動きが端的にあらされていました。
映像美と称される監督の作品、
人物が人形のような透明感やコミックさを持って描かれているように感じました。
くわえタバコで有名ですが
その頃はタバコではなく禁煙パイポをくわえていらっしゃいました。
「カット!」
という声がものすごく大きいのでビックリしました。
私が人形でNGを出してしまったら
監督「ちゃんとやって下さい!」と厳しい声
私「ごめんなさ~い」
監督「・・・・・!」
(若い?)女性の声に戸惑いをみせた間がありました。
そして市川組のスタッフはまさに「男の世界」。
男女雇用機会均等法?のすすんでいるTVの世界とは随分違った
厳しく、やさしい、独特な世界でした。
ご冥福をお祈りします。