ひょんなきっかけで廣津留すみれさんを知った。
ハーバード大学に現役合格し、卒業後ジュリアード音楽院を首席で卒業した才媛ヴァイオリニストだ。最近はテレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」金曜日のレギュラーコメンテーターも務めている。
もっとものびパパはテレビをほとんど見ないので検索して知ったのだが。
さらに検索すると、2022年8月4日には「徹子の部屋」にも出演していることが分かった。「才媛」を育てた母上と一緒の御出演である。少々、音質は悪いがYoutubeで放送そのものも見ることができた。
番組の中でいくつか興味深いエピソードがあったが、気になったのは番組中で紹介された、廣津留さんが「テレビ界のお父さんたち」と呼ぶ羽鳥慎一氏と玉川徹氏の次のコメントだ。
「見た目はかわいらしい女の子なんですけど、しっかりしていて・・・」
廣津留さんは1993年7月生まれだから、今年30歳。
しかも「日本のヴァイオリニスト、起業家、著作家」と紹介されている御仁だ。さらに「Sumilee Entertainment」CEO、成蹊大学客員講師、国際教養大学特任准教授という肩書も持っている。Wikipediaによると、4冊の本も物している。
このような廣都留さんは、やはり正面から一人前の社会人として、立派な大人だと評価すべきではないのだろうか。
『徹子の部屋』では、英語塾を主宰されている母上も登場されていた。番組制作側が、このような才女が誕生した背景には母上の教育がある、と判断しているからだろう。
確かに母上のご指導があり、小さいころから英語にも親しんだことが公立高校から現役でハーバード大学に合格した一つの要因だろう。それを否定するつもりはない。
だが、とのびパパは思う。
それよりも、母上の生きざまを見て育ち、すみれさんが自ら前進する意欲を維持し続けていることが今日の成功を導いたのではないだろうか。
親が子供にしてあげられることには限界がある。
試行錯誤を繰り返しながら、持っている才能を開花させる環境を整備することはできる。まだ自意識が固まらない成長期に、親が相応しいと思う学習方法を反復練習をさせ、必要な基礎基本を身体に憶えさせることはできる。
だが、本人が本当にしたいことでないと、成人した後まで持ち続けることができない能力にとどまってしまうことが多いのではないだろうか。
古来、「神童も二十歳過ぎればただの人」といわれるのも由なしとはしないのだ。
親が子供にしてあげられることは、とのびパパは思う。
環境整備以外には、背中を見せ続けることしかないのではないだろうか。
さて、と。
昨日の出会いを記念してアマゾンでポチったら、今日の午後に届いた廣津留すみれさんのアルバム『メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/J.S.バッハ シャコンヌ』を聞きながら、土曜の夜を過ごそうか。