減薬394日目 34.2%カット2日目。
暑いです。
症状は相変わらず、体の強張りが強くなったり弱くなったり。
と、今週、久々お腹壊してました。梅雨明け前の寒暖差……か、もしくは冷たいものの飲み過ぎでしょう。
Mg風呂のお陰か、こんな時期でも夜はバッチリグッスリ眠れてます。
名誉院長こてつ先生も仰ってました!
上半身の強張りが強いときは本当に辛くて、何ていうんでしょう、歯医者のアレ。レントゲン撮るときに着させられる鉛のベストみたいなやつ。
アレが1日中ズシッと肩にのっかってる感じです。
同世代の友人(NOベンゾ)にその話をすると……
私「薬を減らしてるせいで、肩がずっと重いんだよね」
友人A「あ〜私も仕事してる間はいいんだけど休日になると体があちこち痛みだすよ」
友人B「わかる〜なんか最近、『今日は家事頑張るぞ!』みたいな気持ちがおきないんだよね〜」
なんか歳とったよね話にすり替わってしまいモヤモヤとします(一応AもBも私が心療内科の薬を飲んでいることは知っていますが、ベンゾのことは詳しく知らない、と思う)。
でも例えばこれがベンゾサバイバーの集まりだったとしたら……(友人の名を仮にC、Dとします)。
私「薬を減らしてるせいで、肩がずっと重いんだよね」
友人C「あ〜私はヒステリー球。ずっと喉になんか詰まってる感じだよ」
友人D「わかる〜私はめまいと吐き気で、最近『よし出掛けるぞ!』みたいな気持ちがおきないんだよね〜」
……端から聞いている人がいたら、早く病院行けの地獄絵図でしょうね。でもこれがYESベンゾである我々の日常なり。
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☆ここから本の感想です。
『夫のちんぽが入らない』こだま
過激なタイトルですがいたって真面目なお話。しかも切ない。著者こだまさんの自伝的エッセイ。
はじめは、「体の繋がりがなくても精神的に強い絆で結ばれている夫婦」を描いたハートフルなお話かと思ったが……全然、違った。
結果的には落ち着くところに落ち着くんだけど、そこにいたるまでの道のりが凄絶すぎで、読んでいるこっちが息苦しくなっていく。
性交渉が上手くいかないまま結婚した2人。いつか上手くいくことを信じて。でもなかなか上手くいかない生活は、確実に2人の生活にひずみを産んでいく。
妻であるこだまさんこと”私”は子どもの頃からの母親の仕打ちにより、元々自己肯定感が低いように思う。
そこに就職、結婚してからの様々なストレスがのしかかるのだが、すべてを「夫のちんぽが入らない不能な私には何も言う資格がない」と飲み込み我慢し、どんどんと心を壊していく(この作品が文庫化した後から精神科に通院してるっぽいです←あとがきから)。
恐ろしいほどの認知の歪み。
そんな辛い時期を俯瞰で見返り文章に落とし込んだこの作品から膨大なエネルギーの放出を感じた。
書くことで昇華できるものがあることはわかっているつもりだが……読み手にもそれ相応の覚悟が必要だ。これは弱っているときに読みたくない。