スキー場の残照 | 悩みとうまく同居できる人になろう 〜人生を楽に生きる簡単な方法〜

悩みとうまく同居できる人になろう 〜人生を楽に生きる簡単な方法〜

何がしたいかわからない
自分がどうしていいのかわからない
そんな悩みを持つあなた。一緒に探しに行きましょう。

スキー場の残照



優しいあなた、毎回押していただいてありがとうございます。
すごく励みになります。


今日もお立ち寄りいただいたあなた
いつもありがとうございます。


はじめましてのあなた。
ご縁をいただき感謝します。


今日は、先日スキーとスノーボードを楽しみに
スキー場へ行き、夕方になんだか感傷的な
気分になったので、その時のことをお話します。


とあるスキー場。

朝からひとしきり滑って、疲れた身体を、
最終便のゴンドラに乗せた。

頂上から沈みかけた太陽を眺めながら
キリッとした寒さを感じる。


残照は自然の雪景色や、そこについた野ウサギの足跡、
人工的で無機質なものたち、

それから私たち家族の頬さえも紅く染めた。

そこに何かと何かの差や違いは
存在しなかった。


私は自然が大好きだ。

自然からいただくものは、
心の豊かさにとどまらず、いのちそのもの。


自然はただそこに在るだけで
そもそも意味など持たないのだろうと私は思う。

水は上から下に流れ、樹は雪をたずさえて
ただそこに立っている。


自然の一部であるはずの我々が
そこに勝手な意味づけをして、

自然は美しくあるべきだとか、
人と人とは仲良くすべきなんて

本当に下らない意味づけをし
自分を苦しめるだけの意味を
何にでも求めてしまう。

いちばん頭脳が発達しているはずの
人間だけが、頭で生きづらいと感じる世界。

また、その生きづらさも
元々そこに在るだけの人も含めた自然に対して
意味を求めたことに始まる。


すべてに誰かが意味づけをしてしまったあとの
現代社会に

突然放り出された我々が、
それを完全に忘れ、捨てて生きることはできない。


社会は人との比較と、獣肉の代わりに必要な
お金だけで出来上がってしまっている。



今から元に戻すことはできないかも知れないが
その意味の無さを知りつつ生きることは
できるだろう。


ムダな意味づけは、ただあなたを苦しめる。


それだけ意識して生きられれば
今よりは少し楽に生きられる。


自然の中に身を置き、自然と一体化してもなお
無になれない人間の

切なさと素晴らしさを感じた黄昏どきでした。


それでは、また。