京都での観劇２本目は同じロームシアター京都内、ノースホールからサウスホールへ移動して、ギリシャが生んだ鬼才ディミトリス・パパイオアヌーの2020年製作作品「INK」を鑑賞。

東京からの出張観劇者（ダンス評論家など）もあちらこちらに見受けられ、彼への注目度が高いのがわかる満員の劇場で、またもや想定外の見たことのないステージを堪能した。

2022年の埼玉での公演、パパイオアヌーの世界に衝撃をおぼえた「Tranverse Orientation」のレビューはこちらから↓

『Transverse Orientation（7/28）』(c)Julian Mommert 彩の国さいたま芸術劇場でギリシャの奇才、ディミトリス・パパイオアヌーの「Transverse Orientation」初日…

＊＊＊＊＊＊　演劇サイト　より　＊＊＊＊＊＊＊＊

「INK」は、ギリシャ神話における宇宙の起源であり、生命の源である水を効果的に用い、観客を古代の神話的瞬間へと誘います。本能と理性の放出、そして、自分自身や相手をコントロールする内なる戦い。シュルレアリスムの美学に満ちたディミトリス・パパイオアヌーの詩的世界が展開します。
本作は2020年コロナ禍におけるロックダウン中に制作された作品で、ディミトリス・パパイオアヌーとシュカ・ホルン、年齢やバックグラウンドが異なる2人が出会い、濃密なプロセスを経て創作されました。シンプルな構成ながら、サイエンス・フィクションが融合し、パパイオアヌーならではの幻想的な表現が凝縮された舞台をお楽しみください。

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INKの英語プレビューはこちら↓

Greek maestro brings ‘INK’ to Kyoto | ジェイステージズ | jstages.comWidely known for his unique, hyper-visual dance style,

jstages.com

身近にありながら気づかない「水」という自然現象が起こしうる脅威、壮大さ、荘厳さ、美しさ　などを目撃できるステージ。

その量が増したときにどれほどの力を有するのか、そんな水に対して人間の非力さ、また水から得られるエネルギーなどが視覚で感じられる。

生命の源である水と生きる人間の内側にあるもの—裸のダンサーシュカ・ホルンがその内蔵された欲望の部分を体現—も晒され、統合的に人の生き様が露呈される。

かんげき2024年1月号

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INK（1/21）