東京芸術劇場シアターイーストで池田亮率いるゆうめいの新作「ハートランド」を観た。

昨年川崎アートセンターアルテリオ小劇場で観た画家である池田の祖父の話で池田自身、そして彼の父が出演している「あかあか」がとても面白かったので、今回はどうなることやら、と期待を胸に劇場へ。

『あかあか（6/4)』名作との呼び声の高い劇団ゆうめいの「あかあか」を新百合ヶ丘、川崎市アートセンター・アルテリオ小劇場で観た。評判に偽りなしの素晴らしい舞台だった。＊＊＊演…

＊＊＊＊＊＊　演劇サイト　より＊＊＊＊＊＊＊＊

どこかにいる、いた、いない。
欲求と不確かな存在を描く一夜のフィクション。
今作の舞台は、都心から遠く離れた山奥の駆け込み寺的なコミュニティです。競争の生きづらさから逃れ、田舎での生活を願い様々な理由から集まる人々が登場します。色恋沙汰や階級制度、性別における特権や差別といった日本の俗世から逃れ静かに暮らしたい人々のところへ、アジア系の外国人女性が駆け込んだことを機に、俗世まみれのコミュニティとなり崩壊が起こる展開となっています。自身の欲求に対応できない能力の矛盾や、変化を望んだとしても長年形成され根本に根付いている人間の習性に、崩壊しながらも抗おうと変化する自身に新たな視点や発見を得られる内容を目指す所存です。また、今作は映像演出やモーションキャプチャーによるVR映像も使用し、劇場での演劇表現だけではないメタバース的なコミュニティも同時に描く演出を行う予定です。
現実と仮想のコミュニティによる重なりから、総合芸術としての探究にも注力します。

ゆうめい一同、名高い東京芸術劇場にて、座組みの皆様によって生まれる作品に注目を集めるため、良い作品を生み出すため尽力いたします。

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初日に観劇したのだが、様々なものを詰め込みすぎて、上記にあるような「自身の欲求に対応できない能力の矛盾や、変化を望んだとしても長年形成され根本に根付いている人間の習性に、崩壊しながらも抗おうと変化する自身に新たな視点や発見を得られる内容を目指す所存です」という面白くなりそうなテーマがうまく消化されていなかったというのが正直な印象。

駆け込み寺のような地方にあるその施設？、集会所？？が何なのかがよくわからないまま、その建てつけの悪い引き戸の玄関に関するネタが続いたり、アジア系外国人（台湾人）がそのコミュニティを崩壊させたというエピソードも本当は話の大きなキーポイントであるはずなのだが、今ひとつそれが伝わって来ない。そんな中、なぜか主人公の映画監督が酒に悪酔いして駆け回っている？？

セットも一つ一つのエピソードももう少しスッキリさせた方が、伝えたかった人間観察の視点が定まったのではないだろうか。

最初流す映画の使い方などは面白く観た。

おそらく回を追うごとにまとまってくるのではないか、と予想する。

saraが歌うQueenの名曲「Somebody to Love」は良かった！！！

ハートランド（4/20）