ALCS、NLCSのマッチアップが決まった。
ALはHOUvsTEX。NLはPHIvsAZ。
この中で、地区優勝したのはHOUのみ。ワイルドカードシリーズを勝ち上がった3チームが勢いそのままにディビジョンシリーズを突破した。厳しい条件をクリアしたTEX、PHI、AZの強さには感服させられたが、一方でレギュラーシーズン162試合の価値とは?を改めて考えさせられたここまでの展開ともなった。

ワイルドカード組は、レギュラーシーズン終了後、すぐにワイルドカードシリーズを戦う。疲労困憊である事は確かだが、適度な緊張感と高いモチベーション、そして何より大事な試合勘をキープする事が出来る。地区優勝で第一シード、第二シードを勝ち取ったチームは、日程的にはゆとりを持てるが実戦からは六日も遠ざかる。ここは、"逆ハンデ''となりはしないだろうか?

"セミファイナル"に3/4もワイルドカード組が勝ち上がる。本来、そのシーズンの最強チーム同士が雌雄を決する事が望ましいワールドシリーズで、シーズン2番手、3番手が対戦する状況が生まれた場合、果たして健全な姿と言えるのか否か?

このトレンドが定着すれば、地区優勝を敢えて目指さず端からワイルドカードを狙い、試合勘を落とさずポストシーズンを勝ち抜こうとするチーム戦術も肯定される事になりかねない。小生はそうなる可能性を危惧している。

レギュラーシーズンを圧倒的な強さで勝ち抜き地区優勝を成し遂げた両リーグの6チーム。取り分け、.600を超える勝率で100勝をクリアしたチームには何らかのアドバンテージが与えられても良いのではないだろうか?ここの部分は、来季以降に改革の余地を大いに残す結果となったように思えてならない。

ともあれ。現地15日から始まるリーグチャンピオンシップシリーズ。ファンの記憶に刻まれる名勝負を期待したい。

少々気が早いのだが。HOUがワールドチャンピオンになれば、1998〜2000年にNYYが3連覇して以来のシリーズ連覇となるのだが。果たして…。