日常、私たちは様々な事柄について、




ごく簡単な比較を繰り返しています。




私たち人間の共通した心理現象の一つとして、





自分と他人を、または他人同士を全く無意味に比較しては、





自分だけの納得や不安を胸に抱き




無駄な時間を浪費していることが多いのです。






ある工場の工員が



「僕は、昨日製品1コを8時間製造した。今日は6時間で終わったから

2時間も会社に貢献したことになるんだ」と




他の工員に自慢話をしていたところ、




そこに工場長が現れ、




1個あたり5時間で製造するのが


会社の目標であることを説明すれば、



この自慢話はいきなりマイナスの世界に裏返り、





二度と自慢話として成立しないことになるのです。





また、





ある学生が隣の誰かとテストの点数を比較し、






僕は90点、隣は80点




「10点勝った」と思う。




それが本人の油断になり、



目標の100点と比較すれば勝ったのではなく、






10点不足しているのです。





私たちはいつでも偶然性の強い事柄に心を奪われがちですが、






このような偶然と偶然の比較は、





あまり強い意味を持たず






逆に誤った認識や油断を私たちにもたらすのです。





私たちが、確実な成長や成果を収めるためには





常に自分にとってのスタンダートな値、





すなわち「目標」をしっかりと持ち






今の自分の不足している部分を冷静に素直に、





また的確に認識し、





その原因をじっくりと分析しながら






適切な対策を講じていく必要があるのです。





目標を定める



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