つげ義春の世界 | あの雲の下へ行こう

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旅のこと、レゴのこと、暮らしのこと、日々のつれづれ日記です。

先日も書きましたが、藝術新潮の1月号は
ちょっと不思議な漫画家、つげ義春の大特集でした。

本屋さんで買いそびれてしまったので、アマゾンで購入しました。

年譜によれば、1987年に「別離」という作品を描いて以来、新しい漫画は描いていないそうです。
つまり、27年近く新作を発表していないのに、今だに固定のファンが居て
藝術新潮に特集される特異な漫画家なんですね!

漫画だけでなく、これまでにはエッセイ的な作品も数冊出版しており
そのほとんどは持っているかと思います。
小さな文庫本程度の作品集も出していました。実家にまだ置いてあるかなぁ。
たしか「紅い花」とか2冊くらいは残っているような…

つげ義春はどちらかといえば、暗い画風でテーマも貧困だったり
人生の挫折だったりすることが多いので、苦手な人は苦手かもしれません。

でも味があってユーモアのある旅を描いた作品も結構ありますし、
短い16ページくらいの作品でも、情景描写や人物描写などしっかり描き込んでいて
僕などは気の利いた純文学の短編を読み終えた時のような
そんな満足感と読後感を毎回味わうことになります。

横浜の実家には兄が買って来た「ガロ」という彼の作品が載っている雑誌があって
小学生の頃に初めてつげ作品に出会いました。

起承転結がはっきりしていなくて、いわゆる漫画的なストーリーがあまり見えないものも多いので、
子どもの頃には確かに取っ付きにくかったですね。
まぁ、あまり子どもが読む漫画ではないのですが…

1991年には竹中直人監督による「無能の人」が映画化されていますので、
レンタルDVDなどでつげ作品の世界を味わうことができます。
もちろん映画は実写ですが、あの世界観をしっかり表現しているなと思います。

つげ義春作品の中でもっとも有名なのは「ねじ式」になるでしょう。
皆さんもタイトルは聞いたことがあるのではないでしょうか。
下宿の2階の屋根に布団を干してその上で昼寝している時に見た夢を描いたそうです。
1968年の作品で、とてもシュールなストーリーで駄作と言われたり傑作だと
言われたり問題作であることはまちがいありません。

この「ねじ式」には象徴的なシーンがたくさんあります
そして、つげ作品の中には漫画史に残るシーンがたくさんあります。

「沼」で主人公が猟銃を撃つシーン。
「紅い花」の最後のセリフが出て来るシーン。
「海辺の叙景」で主人公が雨の中を泳ぐシーン。
「ゲンセンカン主人」の天狗の面が出て来るシーン。

どれもモノクロ映画の有名な1シーンのように脳裏に焼き付いています。

本屋さんに行けば今でもつげ義春作品は買えるんじゃないかな。
なければアマゾンで入手してみてはいかがでしょうか。絶対はまると思いますよ。


とりあえず藝術新潮とねじ式は貼っておきますね。

芸術新潮 2014年 01月号 [雑誌]/新潮社

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ねじ式 (小学館文庫)/小学館

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