今回のD1で、
詳しくは、明日発売のこのビデオを見て下さい。
↑こんな感じのやつ（笑）
HKSチームに何が起こったのか？
詳しく教えましょう。
今回に向けて、
大幅に足廻りのセットを変え、
かなり乗りやすくなって、
手応えを持ってきた鈴鹿ラウンドでしたが…
土曜の朝の練習走行で、
まずコースインし、
1コーナーをドリフトし、
そのままピットイン。
ロガーをチェックし、
ノッキングが出てないかを見る。
問題ないとのことなので、
コースへ戻り、
練習に入る。
1本目、
なかなか良い走りが出来、
僕は割と満足。
ストレートへ戻り、
無線で「ブースト160掛かってるけど大丈夫？」言った。
「大丈夫です」
2本目に突入。
1コーナーから2コーナーに差し掛かったところで…
エンジンが壊れた…
ピットに戻り、
エンジンの載せ換えを。
練習2回目はパス。
本番までにエンジン交換を間に合わせてくれた。（4時間）
さて単走本番です。
1本しかまともに走ってない状態で、
ぶっつけ本番。
エンジンが壊れることを恐れ、
ブーストは130に設定。
馬力で言うと約500馬力くらい。
本番1本目、
1速から加速するものの…
全然遅い。
進入速度196km
5速196kmから、
サイドブレーキで横に向け、
真横に向いたところでクラッチをミート。
ここで、
5速のままアウト側までホイルスピンをしながら行きたいが、
パワーが無く、
回転がドンドン落ちていく。
無理くりアウト側まで伸ばし、
一旦横Gを抑えて4速に落として行きたいが…
パワーが無いため、
横Gを維持したままじゃないと、
ドリフトが続かない。
そうすると、
流された感じになって、
この審査区間では良い感じにならない。
しかも、
4速に落とした後も、
パワー不足でドリフトが維持出来なかった。
1本目は88点。
これでは無理だと、
無線で「ブーストを上げてくれ」と頼む。
「このまま走っても予選通過どころかドリフトが続かない」
「エンジンを残してもしょうがないでしょ？ブースト上げて」
スタッフはブーストを150まで上げてくれた。
僕は、
「お願い、エンジン持ってくれ」と祈りながら、2本目に突入。
1本目と同じく、
サイドブレーキで横に向け、
5速で1コーナーのアウト側へアクセルを踏んで行った。
が…
朝の馬力だと、
5速で1コーナーアウト側まで、
アクセルで巻けて行けたのに、
午後14時の予選時間の気温で、
パワーが足りず、
5速で踏んで行くと…
ドリフトの姿勢が起きてくる。
引っ掻く力が弱くて戻ろうとしてきた。
そうなると、
また無理やりサイドで伸ばしたり、
ギヤを4速に落とすタイミングもイケてないタイミングになり、
全体的に得点の伸びない走りになってしまった。
整理すると…
朝の練習で早々にエンジンが壊れ、
練習は出来ない、
載せ換えて馬力は下げるという悪循環に入った。
車の動きに関しては、
かなり良かったので、
とても残念だ。
今回の鈴鹿に関しては、
エンジンの馬力がやはり足りない。
ストレートで200kmに行かないなんて…
今のドリフト事情は、
最低600馬力以上は欲しい。
800から1000馬力無いと、
予選は通れても、
追走で話にならない。
HKSチームは、
FA20エンジンで、
限界までパワーを出してくれているが、
やはりライバルたちとのパワー差は歴然。
FA20エンジンは、
元々がNAベースエンジンなので、
やはり耐久性が無い。
ターボベースのエンジンじゃないと、
ブロックの肉厚やらなんやらが、
そもそも無理。
燃料の噴射方式も、
FA20は特殊なので、
これまた厄介。
D1で戦う為には、
もうFA20続行は、
考えた方がいいと思う。
HKS86は、
とても良い車で、
筑波のタイムアタックでも、
86のNO1タイムを出し、
D1マシンの最速タイムでもあります。
86のチューニングの頂点には居るんです。
だけど…
D1で勝つ為には、
排気量とターボ。
トルクとパワーが必要。
ドリフトは、
パワーと切れ角！
D1のステージが大きなサーキットな限りは…
86の常識内の馬力じゃ通用しないんです。
もう、
86のチューニングパーツ開発は、
十分なので…
そろそろ、
勝つ為に、
禁断のHKSを炸裂して欲しい。
HKSにしか出来ないやつを…
直線の速さと馬力だけは誰にも負けない！
それがHKS！ みたいな（笑）
あとは運転手に任せよう！みたいな。
追走の加速で、
誰もついてこれないっていいね（笑）
ウイリーしちゃうんですけど…とか（笑）