サーキットを走る上でのセオリーに…
「アウトインアウト」
「スローインファーストアウト」
というのがあります。
ついでに…
「ファーストイン コースアウト」
というのもあります(笑)
きついカーブより、
ゆるいカーブの方が速く走れるのは当たり前。
なので、
コーナーを、
アウトインアウトで走ることによって、
コーナーの曲がり具合を少しでも緩くし、
コーナリング速度をあげようとする行為の事を言います。
なので、
アウトインアウトなどを駆使し、
速く走れるベストなラインを、
「レコードライン」と言います。
通常は、
そのレコードラインを走り、
タイムを削っていくわけですが…
雨が降ったりすると…
少し話が変わってきます。
レコードラインは、
サーキットを走る人みんながそこを走るので、
やはり路面が傷んでいます。
「ライン上は、タイヤのラバーが塗り込まれているので滑る」
って理由もありますが…
それよりも、
「路面の傷み」の方が要因は大きいと思います。
筑波サーキットの2ヘアピンの路面を見てみました。
「クリッピングポイント」と呼ばれる、
イン側の部分ですが…
何てことないただの路面ですが…
次は、
2ヘアピンの、
真ん中あたりの、
路面です。
↓↓↓
「目の粗さ」が全然違います。
レコードラインが、
どれだけ傷んでいるのかよく解ります。
ついでに、
1番外側あたりの路面も。
↓↓↓
雨が降ると、
なんとなく、
ゴツゴツした路面の方が、
路面の隙間に水が入り、
路面とタイヤが密着し、
グリップしそうなイメージがあるでしょ?
正解でもあり、
不正解でもあります。
やはり大事なワードは、
「接地面積」です。
大雨で、
路面とタイヤの間に、
水が入り、
「タイヤが路面に触らない」となると
これはもうどうにもなりません。
「ハイドロプレーニング」や、
「アクアプレーン」と言います。
大きな水たまりとかでなく、
ただ濡れているくらいの条件だと、
やはり「接地面積」が大事。
タイヤには溝(水を逃がす)があるので、
大抵の水は、タイヤがカバーしてくれます。
なので、
路面側は、
なるべくデコボコしていない方が、
タイヤのパターンそのものくらいの接地面積が得られます。
ということで、
今回のこの筑波サーキットの2ヘアピンで考えると…
真ん中くらいを走るのが、
1番、余計な距離を走らず、
グリップもある!ということになりますね。
余談ですが…
路面の目が粗くても…
↑こんな風に、上が平らだったら、
かなり違うでしょうね。
(最近の高速道路にあるよね)
荒れてる路面は、
頭が丸まっていて、
実際の見た目より、
接地面積が少ないのです。
為になったでしょ?