GTセパンは・・・
物凄い残念ながら・・・
12位でした。
というのも、
ラストラップまで2位を走っていました。
がしかし・・・
ラストラップの3コーナーで、
燃料が来ない症状が出て、
10コーナーの先で止まりました。
7番グリッドから、片岡選手がスタートし、
スタート直後の911ポルシェのスピンをかわしているうちに、
数台に抜かれ・・・
苦しい展開で、我慢の走りを強いられていました。
今回、 (まあ、今回だけじゃないが・・・)
速さでは周りに勝てないので、 (重りも効いてることだし)
周りの脱落を期待することと、 (ザ・他力本願)
作戦でなんとかするしかないって状態でした。
練習走行から、
ラップタイムは他のマシンに敵わないが、
タイヤの摩耗は悪くなさそうだったので、
ひそかに、
タイヤ無交換作戦を視野に入れていました。
と言っても、
俺と片岡だけが言ってるだけで、
誰も賛成してくれなかったけど。
決勝日になり、
気温がかなり上がり、
タイヤに厳しいセパンで、
タイヤ無交換作戦は、
かなりの確率で・・・ 「無い」 話。
いろいろミーティングをした結果・・・
レース中に、片岡にフィーリングを聞いて、
片岡判断にすることにした。
とは言っても・・・
俺たちの予想では、
レースが始まると、
俺たちのマシンは、
前車をグイグイ抜いていくポテンシャルは無いので、
「抜けず抜かれる」の我慢のレースになるだろうと。
なので、
片岡はショートスティント(18周)
で俺がロングスティント(32周)で行く作戦でした。
前に蓋をされているくらいなら、
早めに俺に代わって、
コースの空いているところで走ったほうが効率がいいから。
なので、
片岡判断と言っても、
半分も走らないので、
タイヤが持つかどうかなんてわからない。
がしかし・・
スタート前、
俺は、片岡に、「無交換で行こう!」と言っていた。
解説すると・・・
タイヤ交換をすると、
4輪で約14秒くらい、
アウトラップでのタイヤが冷えているロスタイムが6秒くらいとして、
トータル20秒くらいのロスとなる。
俺のスティントの約30周くらいで20秒差を取り返すには、
毎周0.8秒くらい速く走らなくてはならない。
タイヤが新しいうちの8周くらいは速く走れても、
10周くらいしたら、もうそんなペースでは走れないかもだし、
何より、無交換をしたら、他のマシンより前に出れるし。
前のマシンを抜くポテンシャルが無いわけだから、
ピットで前に出た方が絶対良い!
あとは、
俺が最後まで持たせるタイヤマネージメントができるのかどうか。
トップと20秒差くらいまでだったら、
ピットで追いつける!
(その後勝負にはならないけどね)
ということで、
ルーティン通り、
18周で片岡がピットイン。
ジリ貧なポジションだったので、
エンジニアも「やるか?」と決断。
苦肉の策の「タイヤ無交換作戦」を決行!
この作戦は、
当たったらしく、
なんと最終ラップまで2位で行けていた。
後続がドンドン追い上げてきているのは知っていたが、
逃げ切れる差だった。
ところが・・・
冒頭にも書きましたが、
3コーナーで突然、
燃料が来ない症状が出てしまって、
あっという間に止まってしまいました。
とても残念でなりませんが・・・
レースとはこういうこともあるんですね。
チームが目一杯攻めた結果だし、
2位の15点が目の前で消えていったのはショックが大きいですが、
まだチャンピオンが無くなったわけじゃないですから。
多分ガス欠ですが・・・
燃費計算の間違いではないことだけ補足しておきましょう。
恐らく、
給油時に計算通りに燃料が入っていなかったんだと思います。
まだ答えを聞いていないから知りませんが・・・
今回は、「運」がなかっただけ。
実力では、2位は行けていた!
必ず・・・
必ず・・・
チャンピオンを取ってやる!
しかし・・・ BOPが厳しいぜ!