シビックインター 最終戦 鈴鹿ですが、


予選は、


現役GT500ドライバー、金石年弘選手に、


1000分の1秒負け、


2番手となりました。



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俺がチャンピオンになるためには、


まず、今回優勝をしなければ、話は始まらない。


トップ松井選手との差は16ポイント。


シビックのポイントは、


1位  20点

2位  15点

3位  13点

4位  12点

5位  11点

6位  10点

7位   9点

8位   8点

9位   7点

10位  6点  

11位  5点

12位  4点

13位  3点

14位  2点


となっています。


なので、


俺が優勝し、(20ポイント)


松井選手が13位(3ポイント)以下になってもらわないと、


チャンピオンにはなれない。


かなり、可能性は薄いが、


とにかく、俺は優勝をすることだけに集中した。



金曜日の練習走行から、


そこそこ良い感じで、


手ごたえは感じていた。



土曜日の予選前、


チームから、「ブレーキパッド新品にしていい?」と聞かれた。


普通は、金曜日の練習走行の時に入れて、


「あたり」をつけるのだが、


どうやら、忘れていたらしい。


俺も、別に大丈夫だろうと思い、「いいよ」と答えた。


ところが・・・


「あたり」をつけずに、いきなりの予選は、


ちょっとイケてなかった。


効かないんじゃなく、


効きすぎるんだ。


効きすぎて、すぐABSが介入してきて、


コーナリング姿勢を作れないんだ。


俺の思い通りの姿勢が作れないので、コーナリングが弱冠イケてなく、


金曜日のタイムにも届かなかった。


2アタック試みて、23秒8


そこへ、金石選手が23秒713をマーク。


河野さん 「ポール取られた、年弘」と無線が入る。


俺  「もう1周行ってみていい?」


河野さん 「いいよ」


俺  「セクター見て、ダメそうだったら言って。やめるから」


河野さん  「わかった」


俺は、1周クーリングして、もう1回アタックに行った。


タイヤのおいしいところはすでに終わっていたが、


ブレーキングを控えめに、ごまかしごまかし、丁寧にアタックをする。


セクター1を過ぎ、無線は入らない。


セクター2を過ぎ、まだ無線は入らない。


良いとも、ダメだとも言わないから、


きっと、微妙な付近なんだろうと思い、アタックを続行。


セクター3を過ぎ、


そして、セクター4・・・  そしてフィニッシュライン。




23秒714  



金石選手のタイムは23秒713



1000分の1秒届かず。



ポールポジションを逃しました。



そして、気になるランキングトップ松井選手の順位は・・・





3番手!




流石!






そして日曜日、決勝。


俺は、とにかく金石選手を抜くことだけに集中し、


シュミレーションをたくさん思い描いた。



レースのスタートが切られ、


俺は2番手の走行を続けながら、


前を走る金石選手の分析をする。


お互い、得手不得手の場所が違い、


お互い、それを見極めながらの心理戦が続く。



さすがは現役500ドライバー、


上手い!&手強い!


精神力もあるし、体力もある。


俺のプレッシャーは、


相手の心を、相当追い込みます。


がしかし、彼は、隙を見せない。



12周のスプリントレースも、ドンドン周回数が減って行く。


タイヤマネージメントをしながら、


チャンスを待つ。


河野さんから、無線が入る。


「松井は、ドンドン順位が落ちてる、12番手まで落ちるぞ!」



ってことは、俺は、何が何でも、年弘を抜かなきゃなと思った。


まぁ、元々、抜く気満々ですけど・・・




ラスト2周、もうタイヤを守るのを止め、


最後の勝負に出る。


最終ラップ、セクター1は、ベッタリついて行き、


セクター2で更にベッタリ。


ヘアピン進入で、


年弘に、こっちを見させたまま進入させ、


俺はブレーキングでアウトサイドへ。


立ち上がり重視で立ち上がり、


スプーンカーブまでの右コーナーでチャンスがやってきた!


今までかけてきたプレッシャーで、


遂に、彼はほんの少しだけミスを犯した。


ほんの少しだけ、シフトミスをした。


俺は、「来た!」と、


狭いスペースに頭をねじ込んだ。


性格の悪いドライバーだと、きっと俺の行き場所をなくすほど、


進路を妨害することだろう。


だけど、彼は、クリーンなバトルをしてくれた。


スプーンコーナーの進入で、2台は軽く接触!


俺がイン側から刺し、トップへ浮上!


残り半周、


俺は、反撃するチャンスを与えず、


トップでチェッカー!



俺は、最高に興奮しました!



金石選手との、


心理戦、


めっちゃくちゃ楽しかった。



俺は優勝、松井選手は12位、


同点となった。


同点の場合は、


上位入賞回数の多い方が勝ち!というのが一般的。


会場中が、俺の逆転チャンピオンと思った。


表彰台でも、称えられた。


最終戦で16点差をひっくり返し、


チャンピオンだなんて、


先日のGTみたいで、


こんなドラマみたいなことが起こるなんて・・・


レースって、本当にわからないもんですね。


沢山の方に、「おめでとう!かっこよすぎ!」と言葉を頂きました。


すると・・・


少し時間が経ってから、


ジャーナリストの方に、「チャンピオンじゃないかも?」と言われた。


なにやら、シビックインターの規則書に、


同点の場合、上位入賞回数の前に、


シリーズ中に、罰則を受けたことのある方の負けっていうルールが書いてあった  ( ̄□ ̄;)


ここへ来て、


あの2戦目の失格が尾を引くなんて・・・


誰が悪いわけでもなく、自分のせいなので、


すぐ納得しますが・・・



あんなに場内放送で、「谷口のチャンピオン!」とか、


表彰台で、「チャンピオンおめでとうございます!」とか、


完全にチャンピオンのような流れを外へむけてやっちゃったので、


後処理が、超めんどくさいんですけど・・・



みんなが、「おめでとー」と言われる度に、


「違うんですよ・・・ 実は・・・ etc」 みたいな。


一体、何人に、説明しなきゃならないんだろう?



今年の成績は、


シビック7戦中、 優勝4回  2位1回  不参加1回  失格1回


シリーズランキングは2位。




ドラマチックに逆転チャンピオン!・・・


を、


ドラマチックに大ドンデン返し・・・



流石・・・ 俺 ガーン



話題に事欠きませんべーっだ!





来年も、シビックインターやりたいっす。


やはりスプリントレース最高!


この楽しいレースに、みんな早く気がついて、出てくればいいのに・・・


同じマシン、同じタイヤ、


予選も、決勝も、セッティングも、


すべて自分のせい。


勝てば、最高に嬉しいし、 負ければ、最高に悔しい!


言い訳無用。


箱車のスペシャリストだと自負している人・・・


出ておいでニコニコ


最高に楽しいバトルできますよ。



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松井君、チャンピオンおめでとう!


来年も、やろうぜ!