今日、久しぶりにアニメ映画を見てきました。
とってもストレートな、というか、ほんとにベタな展開は
下手にひねられるより気分良く見終わることができましたね。
絵もきれいで、色の使い方も素晴らしい作品でした。
ちょっと話を身も蓋もない横道に振りましょう。
今夜自分が見ていたのは、
実はただの白いスクリーンだったんです。
そうと分かっていながら感動している。
幻想の隙間で、
向こうとこっちを行ったり来たりしていました。
絵を描いたり、本を読んだり、映画を見たりしている間は、すっかりその世界に入り込んでいて、
目の前に見えているのは幻想だなんてあり得ないし、
白い壁を見ているなんて思ってもいませんね。
感覚感情をスクリーンに落とし込んでいるから、
泣いたり笑ったりできるわけだし、そこは現実の世界とさえ思えてしまう。
もし、今見たり聞いたりしている全てが幻想だとしたら・・・
日常という舞台で、先生とか社長とか、愚か者とか貧乏人とか、妻とか孫とか、
いろいろの役を演じている世界のひとりが自分だとしたら・・・
しかもそこに、映画館の椅子に座っていた自分のように感情移入することで、
すっかり役になりきっていただけだとしたら・・・
どうしましょう?
全編笑いと感動のホームコメディを選ぶか、
ハッピィエンドがないと分かっている作品を選ぶか、
チケット販売機の前に立つと、選ぶことができます。
しかも、夫婦50割で安くチケットが手に入ります。
人生はシネコン。