晴れました。久しぶりの太陽です。病棟の窓から見える朝日がとても美しかった。病院内の別のところからは富士山も見えました。

今日は本当に何もない1日で、ゆっくり出来ました。気ままに読書、階段上り下り、病院内探索など。綺麗な景色を眺めながら音楽を聴くのが大好きで、今日も窓からの景色を眺めながらUKのポストロックバンドYndi Haldaを聴いて和みました。平穏な一日でした。

昨年2023年7月に上海単身赴任から帰国した時、いわゆる燃え尽き症候群的な心境になっていた。

30代の頃は幸いにも担当業務が自分のやりたい事だったので、仕事が楽しくて仕方がなかった。その後大した出世意欲も無いのに管理職となり、中国では現地会社の社長までやらせてもらった。

中国ではコロナ禍で苦しんだけど、乗り越えた感もあった。何よりも歴史好きの旅行好きなので、中国の歴史名所をいっぱい旅した。苦しさと楽しさの両方を満喫した。

家族とは離れて暮らしていたが、息子は私が中国にいる間に、自分の好きな仕事ができる会社に就職して、家を巣立って行った。娘はまだ高校生だけど、すでに大学も決まった。子育てもほぼ終わりが見えてきた。

あとは余生を妻とどう過ごすか？というタイミングでの今回の癌であった。

社会人としても達成感あるし、子供も大人になった。確かに他にやりたい事が無い事も無い。けど、それが実現できなくても一生の後悔になる程でも無い。ならもういいのでは？と思ってしまう。

そんな私の心境を、妻は見透かしていた。長年離れて暮らしていても、夫の心境を見透かすのは流石としか言いようがない。

私達にはまだあなたが必要

そう言われると、ここでへこたれる訳にはいかないです。自分の事ばかり考えてました。私という人間は私だけのものでは無いと気が付きました。大いに反省です。

妻と娘が今日、茅ヶ崎の鶴ヶ丘神社に行って、さらに新たな癌封じの御守りを買ってきてくれました。もう頑張るしか無いです！

入院3日目 平穏な一日