自民党・日台議連の台湾訪問 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

自民党・日台議連の台湾訪問

ゴールデンウィークの4月29日~5月3日の間、2年ぶりに議連として台湾を訪問してきました。 
 台湾はもっとも親日的なパートナーで、台湾から日本への訪問者数は年間280万人に達しています。 今回、我々の訪台の第一の目的はこうした良好な関係をさらに深め、厳しくなっている周辺の安全保障環境に連携して対応してゆく土台を固めてゆくこと、そして地方都市との交流、さらに来年初に予定されている総統選挙に向けて台湾の政治状況を調査することでした。 
 しかし、一方で日本食品・農産物については厳しい輸入規制措置が取られています。福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県からの食品は酒類を除きすべて輸入が停止されています。さらに今般、ラベル偽装といわれる問題が発生したことをきっかけに、規制強化の方針が打ち出され、その他の県産品についても産地証明書の添付や放射性物質検査証明書の添付が求められることとなりました。280万人の台湾人は日本で食事を産地による区別なく楽しんでいるにも関わらず、です。
 そのため、この規制強化策がとられないように働きかけることが急きょ我々のミッションとなり、台湾のマスコミにも連日大々的に取り上げられることとなりました。


 29日台北に到着したのち、新幹線に乗って台中市に移動。そこで林佳龍・台中市長や許正楷・元駐日代表と夕食を囲んで懇談。食品輸入規制について話したほか、地方都市交流、特に温泉地交流などについてもいろいろ意見を交換しました。

その際、林市長に獺祭をプレゼントした写真が新聞やネットで配信されました。

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201504300009.aspx

我々はその後高雄に移動し、翌朝には高雄市庁舎で陳菊市長、そして台南の頼清徳市長には新しく出来た奇美博物館でお会いし意見交換。

ここでも食品輸入規制の話が中心でしたが、近年発展する台湾南部との人的往来を活発化することなどについても話題が広がりました。
http://www.tainan.gov.tw/info/page.asp?id=%7BBCA60FF2-EC74-403F-AB9F-9ABEE8521475%7D

新幹線で台北に戻り、与党国民党の朱立倫主席や、次期総統の最有力候補とされる民進党の蔡英文主席、王金平立法院長をはじめ国会議員等と面会を重ね、都度輸入規制強化回避に向けた努力を要請。馬英九総統にも直接訴えかけました。



馬英九総統と会談


国民党朱立倫主席


民進党本部で蔡英文主席らと懇談

しかし、来年に総統選挙を控え、政治的には解決が非常に難しい状況を生み出しています。
 日本の食品・食材は科学的に十分安心・安全が確保されています。  台湾側にはこうした規制強化措置がとられることなく、輸入規制緩和にむかうよう今後、努力をつづけてゆきます。

<その他>

李登輝総統にもお会いし、日台関係についてご意見を伺いました。