岸信夫メールマガジン 2012年1月号-2- | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

岸信夫メールマガジン 2012年1月号-2-

◇◇◇最近の関心事◇◇◇


<出口が見えない-沖縄基地問題>

 鳩山総理の「普天間基地移設先は最低でも県外」発言以来、普天間基地移設問題は迷走が続いている。もちろん一番迷惑を被っているのは普天間基地周辺住民をはじめとする地元沖縄。そして我が国の同盟パートナーも不信感で満たされることとなった。
 田中新防衛大臣の就任早々の訪沖では当惑するばかりだ。「言葉狩りのようなことはやめるべきだ」とは輿石民主党幹事長の弁。自民党政権の大臣の時も当時は野党に言葉狩りをやられたのだが、確かに通常ならばその通りだろう。
 ただ、今回、委員会の沖縄視察で実感したことは、民主党政権になってこれだけ傷つけられた沖縄県民の感情には不用意な言葉一つひとつが敏感に響いているということだ。それだけに政府は一言一句には気をつけて、まず信頼関係の再構築に傾注すべきだ。(沖縄視察内容についてはブログをご覧ください↓)
http://ameblo.jp/nob-1/entry-11142806081.html


<増加する対中国スクランブル発進-第3四半期までの緊急発進実施状況>

 防衛省によると今年度第3四半期までのスクランブルは335回。昨年同期比較45回増加している。そのうち南西諸島の空を守る南西混成航空団(沖縄)の発進は150回(昨年61回)と急増している。直接的に尖閣への接近とは言えないが、中国の海洋進出への意欲の表れといえる。↓
http://www.mod.go.jp/jso/Press/press2012/press_pdf/p20120119.pdf

 自衛隊が一本の滑走路を民間機と共同使用している那覇空港は貨物取扱も急増しており、運用面で限界に近づいている。先日はスクランブル発進をしようとした自衛隊機が離陸中止命令を受け、誤動作により滑走路がしばらく閉鎖される事態となった。発着便の増加に対応できるよう、そしてそのなかでも確実に緊急発進対処できるよう、地元からは新規滑走路建設が要請されている。国境の島々の守りにぬかりがあってはならない。


<叶わなかった尖閣諸島上空視察>

 島嶼部の安全保障環境はますます厳しくなる中、沖縄北方委員会では豊かな漁場である尖閣諸島付近での漁業者の安全操業確保の調査のため、自衛隊機の使用許可を政府・与党に強く働き掛けたが、結局かの国への余計な配慮から、認められなかった。沖縄の漁業者からは委員会に対し、安全確保のための避難港整備を要請されているにも関わらずである。委員会の上空からの視察さえ認めない政府に我が国の領土を守る気概は微塵も感じることが出来ない。