岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2011年8月号 -3- | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2011年8月号 -3-


◇◇◇最近の関心事◇◇◇
<領土の意識>
 産経新聞(7月31日)によると、日本青年会議所(日本JC)が全国の高校生約400人に地図を示して日本の国境を描かせる調査を行ったところ、正解できた生徒は全体の2%にも満たなかったとのことです。  南方の国境の正答率は26・3%の105人。北方の国境は正解者59人(14・8%)で、日本海の国境を正解したのは37人(9・3%)。全問正解者はわずか7人(1・8%)だったというものです。
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日本青年会議所Websiteより転載
 これは笑ってはいられない数字。大人の我々も正確に解答できるでしょうか。考えてみてください。
 日本最北端にあるのは択捉島。昭和20年8月14日、日本がポツダム宣言を受諾した後、9月5日にかけて旧ソ連が侵略して現在まで不法に占拠している北方領土ですが、民主党政権は北方領土・竹島を「不法占拠」とは言わず、「法的根拠のない状態の支配」と不明瞭な言い方をしています。
 竹島は、1952年に韓国が一方的に設定した李承晩ラインが1965年に廃止されたのちも韓国による不法占拠が続いています。行政区画上島根県の隠岐の島町に属する竹島は韓国領の鬱陵島まで87km、隠岐とは157km離れていますが、歴史上一度も韓国の領土となったことのない、疑いのない日本の領土です。
 日本の最西端は与那国島。台湾との距離は僅か111KM。与那国島について領土をめぐる議論はありませんが、その北北東には尖閣諸島があります。国境線は当然与那国・尖閣と台湾/中国との間に引かれなければなりません。
 ちなみに日本の最東端は小笠原の南鳥島、最南端は沖ノ鳥島。我が国の東西南北端のうち一般の旅行者が訪れることのできるのは与那国島だけです。私も昨年11月、参議院外交防衛委員会のメンバーとして国境の島の窮状を視察しました。
http://ameblo.jp/nob-1/entry-10704654884.html#cbox
 領土は国家を構成する三要素のひとつ。北方、竹島、南方の国境についての認識を問う今回の調査結果は、我々日本人が子たちに対して、これらの領土の大切さをきちんと教えてこなかったことの証しです。
 今年採択が行われる来年度の中学校社会科の教科書でも領土問題をあやふやな記述にしているものが多数見られます。たとえば教育出版の教科書では「日本海に位置する竹島(島根県)については、日本と韓国の間にその領有をめぐって主張に相違があり、未解決の問題になっています。また、東シナ海に位置する尖閣諸島(沖縄県)については、中国もその領有を主張しています。」 とあり、これらの島が日本固有の領土であることを明記していません。しっかりした教科書を選び、自国領土に対する認識を高めてゆきたいものです。