参議院外交防衛委員会での質疑 (2) 予備的審査 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

参議院外交防衛委員会での質疑 (2) 予備的審査

 続いていわゆる在日米軍駐留経費負担に関する特別協定(思いやり協定‐Host Nation Support)の質疑採決を行いました。 現行のHNS協定は今日3月31日をもって失効するため、現在地震津波災害支援(Operation Tomodachi)を大規模で展開している米国・米軍に対する敬意をこめて何とか期限切れとなる前に新たな協定を承認しておきたいということで緊急の措置を取って審議を行いました。

 通常は衆議院で可決された法案・条約が参議院に回付され、委員会に付託されたのちに質疑を行うが、本件の衆議院本会議は本日12時から開会予定のため、これを待っていては質疑時間が確保できなくなるということで、”付託されることを前提”に審議を行う「予備的審査」を午前中より開始することとしました。

 つまり、外交防衛委員会としては10時~11時を4条約審査にあて、その後HNS協定の予備的審査に入り11時50分まで約30分の審査の後、午後1時まで休憩。この間12時より衆議院本会議で採決し参議院に送付。参議院委員会では質疑再開後正式に条約が付託されたのち質疑を続け、3時過ぎに採決し4時の参議院本会議に緊急上程し採決という手順をとることになりました。

 外務省によると、前回の「予備的審査」は昭和54年、日ソさけます協定締結の際、いよいよ出漁のため一刻の猶予もならない状況の中で行われたとのことでした。

 「さけます」では出漁機会を逃さないための措置でしたが、今回は予備的審査によって、実質3時間の(衆議院並みの)審議時間を確保したうえで31日に国会承認を得ることができ、米国との間の協定に空白期間が生ずることを避けることが出来ました。