岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2011年2月号 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2011年2月号

◇◇◇岸信夫より一言◇◇◇

 先日、海上自衛隊岩国基地で救難飛行艇US2に搭乗視察してきました(ブログに視察の詳細:http://ameblo.jp/nob-1/entry-10806960474.html )。 US1US2を保有する海自71航空隊は急患輸送や洋上救難など、これまでも大きな実績を残しており、2年前フィリピン・マニラで行われたARFの協同対処演習に派遣された際は私も現地でその活動を見てきました。(http://ameblo.jp/nob-1/entry-10257388146.html ) 我が国を取り巻く海洋、特にシーレーンの安全確保のためにこの航空機の性能をさらに発揮することが期待できます。隣国との救難協同対処のための枠組みづくりなども進めてゆきたいと思います。

 さて、いよいよ予算審議の場は参議院に移ってきます。衆議院での審議を見ていても、この予算をそのまま成立させることが国家国民のためになるとは到底思えません。徹底した議論を通じて国民の理解を得るための最大限の努力が我々にも求められています。


◇◇◇月例経済報告◇◇◇


◎今月の基調判断

「景気は、持ち直しに向けた動きがみられ、足踏み状態を脱しつつある。ただし、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」


※『月例経済報告』

http://www5.cao.go.jp/keizai3/2011/0221getsurei/main.pdf

※『月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料』

http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/1102-1.pdf

http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/1102-2.pdf

http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/1102-3.pdf


月例経済報告主要経済指標

http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/shihyo/1102getsurei/keizai-shihyou.html


◇◇◇最近の関心事◇◇◇

<ジャスミン革命>

 中東では優等生とされていたチュニジアで起こった民主化革命はエジプトなどほかの中東諸国にも広がっている。リビアでは政権による市民弾圧が激化している。チュニジアを象徴する花から「ジャスミン革命」と呼ばれる一連の民主化運動が中国にも及ぶのだろうか。

チュニジアやエジプトで何故民主化革命が成し遂げられたのか?チュニジアは1990年に1600ドル程度だった一人当たりGDP20年で4000ドルを超えるほどに経済が成長していたにもかかわらず、である。

1)ベンアリ前大統領が独裁色を強めていたこと

2)若年層を中心に失業が深刻化

3)食料価格の暴騰

経済が成長するにつれて上述のような社会状況に対する不満から発生した民主化への欲求を、多くの人々が共有し、大きなうねりに変えて行くことに役割を果たしたのがFacebookなどの新たな情報伝達手段であると言われる。

ジャスミン革命が中国に飛び火する可能性があるのか。中国は人口1千万人のチュニジア、74百万のエジプトとは比較しようもない十三億人の民を抱える大国であり、情報伝達手段がカギであるだけに、当局はこのところ情報の規制・監視を強め、わずかな不安も封じ込めに動いている。jasmin(茉莉花)と書いただけで情報が遮断されるという。インターネットの監視・規制のために数百万人が働いているという中国の民主化の道程はまだまだ遠い。


<調査捕鯨>

 218日、農水省は南極海で実施中の調査捕鯨の今季打ち切りを発表した。反捕鯨団体シーシェパードの妨害活動により我が国の船舶、乗員の生命が危険に曝される事態となり已む無く切り上げとなったもので、当初予定していた900頭に対し、実施できたのは170頭あまり。母船には海上保安官も乗り合わせているが、船をぶつけ、発煙筒や薬品を投げつけ、あるいはレーザー照射を繰り返す妨害活動に対しては手も足も出ない状況だ。シーシェパードの活動はまさにテロリスト並み。金品強奪が目的ではないから海賊対処法の適用もできない。しかも彼らは妨害の一部始終をビデオ撮影して、彼らの好いように編集して米国などで放送されている。傍若無人の振る舞いにたいして何もできない日本という構図はまさに尖閣事件そのもののよう。捕鯨に対する意見は様々あろうが、合法的な調査捕鯨活動を非合法活動で妨害することは許されざることだ。資金力のあるシーシェパードは妨害船の能力を充実させている。来季以降、南極海調査捕鯨を継続させるために、船団を守るための法整備を進め、妨害船の旗国など関係国に対する毅然とした外交が求められる。



◇◇◇お知らせ◇◇◇

219日、岩国に於ける新春の集いでは多くの方々にご来場いただきました。あらためて御礼申し上げます。

会の様子はこちら→ http://ameblo.jp/nob-1/entry-10807288650.html


◇◇◇編集後記◇◇◇

三寒四温、ちょっと暖かくなったかと思えばまた寒い日に逆戻りで体調崩した方も多いのでは。花粉症も始まっているようです。何かと節目を迎える3月、忙しさで心の余裕を失わうことのないようにしたいですね。お元気でお過ごしください!