岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース ２０１０年１１月号

◇◇◇岸信夫より一言◇◇◇
APEC会議で外務大臣の委員会出席が叶わない期間を使って、11月10-11日の2日間、外交防衛委員会として那覇・石垣・与那国を視察してきました。
　尖閣諸島における中国漁船衝突事件以降、南西諸島・島嶼部の警備、防衛が関心を集めている中、現地の関係者や住民がどのように感じているか、自衛隊、海上保安庁、そして警察の現状を調査してきたところです。私のブログにも写真を含めてアップしているのでご参照ください。http://ameblo.jp/nob-1/day-20101111.html
　晴れた日には110KM 先の台湾が見渡せる位置にある与那国島ではピーク時に１万2千人いた島民人口が今では1600人にまで減少し、生活環境が大変厳しくなってきています。尖閣諸島・魚釣島ではかつて日本人が居住し鰹節工場など生活が営まれていましたが、無人島となってしまった結果、領有権が脅かされる事態となりました。過疎地域、特に国境に近い離島などにおいて生活環境を整えることが直接国防にもつながっています。

　26日の参議院本会議で仙谷官房長官と馬淵国土交通大臣の問責決議が可決されました。特に官房長官については、尖閣漁船問題をめぐる度重なる不手際に加え、自衛隊「暴力装置」発言、北朝鮮による延坪島砲撃に際しての我が国の危機管理など、内閣の要として重責をおうべき官房長官として、看過できない問題が続いている。国の安全保障にかかわるだけに謝罪すれば済むことではないのです。
　参議院における問責決議は衆議院の不信任決議にあたるものですが、不信任と違って当該大臣の辞任や内閣総辞職、あるいは議会解散といったことが規定されているわけではありません。しかしながら、院として問責を議決した以上、当該大臣の出席は認められず、任命責任のある総理大臣の内閣の提出した議案は審議にあたらず。したがって、当該大臣の更迭がなされない限り国会はこれ以上動けないのです。
　問責決議について27日朝刊の社説には対照的な意見がありました。産経新聞では問責の意味は重いとし、「暴力装置」発言を「撤回や謝罪で済む問題ではない」としているのに対し、朝日新聞では問責を「旧態依然の抵抗戦術」と批判し「暴力装置」発言は「謝罪すれば済む話ではないか」と言う。「問題の軽重に拘わらず問責を連発し辞任に応じなければ審議を拒み政府を追い詰めるという繰り返しでは国民が損害を被る」と続けています、そもそも問題の重さを理解した上での見解ではないのでしょう。毎日新聞は「朝鮮半島に緊張が走るこの時期に危機管理の要である官房長官に対して問責決議を行うこと」を疑問としているが、尖閣問題や朝鮮問題でその肝心要の危機管理が出来ていなかったことも、官房長官の責任重大であることを忘れていないでしょうか。問責決議は、審議拒否ではなく、「適格な大臣の下での真っ当な審議を行う」ことを目的としたものです。政府との対峙において参議院に認められた権利を軽視することはすなわち参議院軽視です。「問題の軽重に拘わらず連発すること」が認められないのは当然ですが、このたび補正予算の採決を待って、大臣の暴走をとめる正当な対抗手段としての問責決議を理性的に発動したことはご理解いただけるものと思います。

◇◇◇月例経済報告のコーナー◇◇◇
今月の内閣府の経済報告を基に、わかりやすい経済をお伝えします！
◎今月の基調判断
「景気は、このところ足踏み状態となっている。また、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある。」　（先月から据え置き）

※『月例経済報告』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2010/1118getsurei/main.pdf
※『月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/1011.pdf

景気ウォッチャー調査（平成22年11月９日公表）中国地方
現状：http://www5.cao.go.jp/keizai3/2010/1109watcher/chuugoku1.pdf
先行き：http://www5.cao.go.jp/keizai3/2010/1109watcher/chuugoku2.pdf

◇◇◇最近の関心事◇◇◇
＜日本鬼子＞
日本鬼子をご存知ですか？
日本鬼子（リーベングイズ）とは、主に中華系国家や地域で日本人を軽蔑する言葉として使われる。「鬼」の字は中国語圏では最上級の侮蔑語であるが、日本では強い力を意味するなど必ずしも否定的な意味でないため、肝心の日本人にはいまいち侮蔑の意が伝わりにくい。（Wikipediaより抜粋）
中国で行われる反日デモにおいて頻繁に見かける「日本鬼子」とはどういうキャラか？がネット上で議論になり、「日本鬼子（ひのもと　おにこ）って萌えキャラ作っちゃおう」ということで、、、
・黒髪ロングストレート　・16歳くらい　・刀・なぎなた・でかい槍を持ち、・露出の多めな和装、・刺青あり　桜や婦人雷神　見られると恥ずかしくて泣いちゃう、・ちょっとツン入ってて、・般若の面を斜めかぶり、角あり、・紅葉色の紅葉柄の服、・二つの人格、知能的にアホ可愛い、雪の様に白い肌　
などなど、あっという間にイメージが出来あがり、ひと月もしない間にイラストがどんどん集まった。
最大限の侮蔑表現を萌えキャラにされてしまった中国側の反応は？
こう来るとは全く思いもしなかった。あの国はやはりよく分からん……
こんな手を打ってくるとは。あの国はまずオタクから何とかした方がいいんじゃないか？
こっちは罵声を送っていたはずなのに返ってきたのは萌えキャラ……なんかもう、無力感に苛まれる……
など（真偽のほどは分かりませんが）
反日活動を逆手にとる日本のネット文化恐るべし。中国の人々が反日活動を続けることがアホらしく感じてくれればよいが。
ちなみに　小日本という蔑称についても日本鬼子のサブキャラとして
小日本 （こひのもと、愛称こにぽん）　縁結び　（小日本＞こひのもと＞恋の素）
水引モチーフの何か　鈴　和装　「小さい」（幼児体型、アリエッティ系小人、その他なんでも自由） という設定が出来上がっている模様です。

◇◇◇お知らせ◇◇◇
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◇◇◇編集後記◇◇◇
いよいよ12月です。年の瀬が近付くと何かと慌ただしさを増してきます。年賀状や新年の準備など今年は早めに済ましておこうと思っていますが、そうならないのも毎年のこと。せめて体調は整えて忘年会シーズンは乗り越えなければ。皆さんご自愛ください。