菅総理続投 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

菅総理続投

菅氏が民主党代表に再選された。予想以上の大差、しかも国会議員票でも小沢氏を上回ったことは意外な結果だった。

参議院選挙以降も進行する円高や不況に対して経済無策と批判された菅内閣だが、起訴されるかもしれないダーティな剛腕よりもまし、あるいは1年間で3人の総理ということが嫌気されたからか、党員・サポーター票が大差となった。議員票も各選挙区の声を無視することができなかった。小沢氏のことだから何か仕掛けてくるのではないかとの、ある種の期待は裏切られた(小沢氏が総理になってほしいということではない)。

 この結果にマーケットはどう反応するのか、円ドルは80円を切ってヒストリカルハイを目指すのか、国の信用が失墜して国債暴落するのか。懸念は尽きない。必要なのは一刻も早い、断固とした円高対策、景気対策を示すことだ。

 参議院自民党は、本会議開催日以外では初めて、本日議員総会を開催。「今後の国会運営について意見交換」。昨年の総選挙以来1年たっても復活できない自民党自身に対するいらだちに誰もが悩んでおり、激しい議論が行われた。総選挙敗北の総括ができないまま参議院選挙となり、敵失に乗じて議席を回復したが、このままでは自民党に対する信頼を得ることはない。なんでも反対のチンピラ野党や、あるいは与党から抱きつかれて喜んでいるようなヘタレ野党が自民党に求められている姿ではない筈だ。真の保守はどうあるべきか、我が国の未来像を示し、保守の理念、国家観に立脚した政策を組み立て、闘う政党にならなくてはならない。政治理念が定まらないままの民主党の政策が表面的に似通っていたとしても、迎合すべきではない。そこに未来を切り拓いてゆく力はないからだ。