岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2010年8号 | 衆議院議員 岸 信夫 オフィシャルブログ「の・ぶ・ろ・ぐ」Powered by Ameba

岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2010年8号

◇◇◇岸信夫より一言◇◇◇

民主党代表選挙が始まりました。かつての自民党総裁選も同じように見られていたのでしょうか。党の代表を決める選挙自体どのような制度で行われてもそれはその党が決めればよいのですが、実質的に総理を決める選挙となると事情は違う。

民主党代表選では投票全体の約4分の1を占める民主党員やサポーター票が鍵を握るケースも出てきますが、ここには在日外国人も除外されていません。日本人であることが党員の資格要件とはされていないのです。日本の責任ある公党の一つとしては問題ありです。

いずれにせよ、914日の投票までは代表選が政治ニュースを占めることになるでしょうが、そうしている間も世界・経済は動いている。円高対策、景気対策に遅れをとることのないよう政府に求めてゆかねばなりません。

いつまでも暑い日が続きます。各地で熱帯夜の連続記録が更新中とか。夜中の熱中症も多いので気をつけましょう。

◇◇◇月例経済報告のコーナー◇◇◇

今月の内閣府の経済報告を基に、わかりやすい経済をお伝えします!

◎今月の基調判断

「景気は、着実に持ち直してきており、自律的回復への基盤が整いつつあるが、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にある。」

〔解説〕

 政府の景気への即効性対応策の検討を横目に、日銀は追加金融緩和策を実施。マーケットや雇用状況の現状打開はまだまだ見られない。為替関係では、企業は急激な円高への動きから大きく景況感が後退。

 一方で、地道な発展を続けるアジア諸国に対して、欧米諸国の経済は、特に米国は下振れリスクを持ちながらも、為替の影響もあり、緩やかな回復基調をたどっている。

主要な動きの判断

 (1)日銀追加金融緩和

 (2)引続きの円高、株安

 (3)欧米経済の回復基調

 (4)雇用状況の厳しさ続く

主要ポイント

 A.米国の追加緩和策はありや?

 B.家電エコポイント延長

 C.金正日総書記 訪中

 D.日本列島猛暑

<時代の見方>

 日本銀行の金融緩和策が発表された。「公開市場操作」の固定金利オペを0.1%・期間6か月に、資金供給額を30兆円に上積みという内容であった。日本の経済はこのままでいいのかという民間の声にやっとの事で重い腰を上げたという印象が強く残った。一方でその日の東京市場では、一旦円安と株上昇に動いたが、数時間後には緩和策を吸収した形になった。

 現在の日本市場は海外からのマネーが多く出入りする状況であり、日本の舵取り役である日本銀行の政策や動向によっては大きな影響がある。また、現在日本のエンジンである政府は、内輪もめの真っ最中であり、緊急経済対策を検討と言っても、即効性のある策を講じるには遅過ぎでは。

 あれだけ叩かれた麻生内閣でも、当時のアメリカ発の経済危機に対して3度の補正予算を組み、早期の対策を打った。その際に「日本の危機」にどう対処するのか具体策が不明などと叫び、全ての予算案に反対をしたのが現在の与党民主党である。さらには、事業仕分けによって、緊急経済対策予算の執行停止を行った。その始末がこの状況か?もっとより良い経済対策を打ってくれるのではなかったのか?

 政府の政策を色々発表する前に、与野党協議をすべく国会を開け。内輪揉めの様子が実況中継されるようなマスコミ紙面にはウンザリである。

※『月例経済報告』

http://www5.cao.go.jp/keizai3/2010/0810getsurei/main.pdf

※『月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料』

http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/1008.pdf

※詳細に関しましては、内閣府のホームページをご参照ください。

http://www5.cao.go.jp/keizai/index.html

◇◇◇最近の関心事◇◇◇

<クラウド>

 「クラウド」と言いましても、単なる雲ではなく、最近はコスト削減や設備投資の倹約のための、クラウドコンピューテイングのことです。企業のクラウド化などいった言い方をするそうです。IT化した社会においてPCや電子端末、携帯などを使用し、ネットワーク化をして企業環境を整えているケースが多いですが、それにはサーバーや管理業務など、企業がコストを掛けて自社で調達することが多かった。しかし、昨今の経済環境下で、最低限のインターネット接続環境が整っていれば、必要時にアクセスすることにより、ユーザーは従来同様のネットワーク環境でビジネスを展開できます。

 これも現代社会を象徴した構造変化なのでしょうか?政府も2000年以降ユビキタス社会へ国家プロジェクトとしての取り組みをしていますが、国際社会で競争力が求められる企業の様々な技術革新へのサポートが大変重要な時です。しかし一方で、地理的な条件を回避できるクラウドは、サーバーなど重要なインフラが日本になくても可能という面も考慮する必要があろう。

<トレッキング>

 休日を利用し山歩きをする、いわゆる「トレッキング」をされる方が増えているようです。山口県においても、多くのトレッキング可能な山々があります。登山(クライミング)とは異なり、自然と共存することを意識し、自然を観たり、木々や植物、虫たちに触れたりしながら、「歩く」ことをメインに楽しむことだそうです。最近の運動不足や、メタボ対策などが叫ばれる今日、こういった割に趣味としても入りやすいことが、皆さんの後押しとなっているようです。

 またトレッキングのグッズも比較的リーズナブルで、最近は女性に人気なファッション性の高いものも出ている様子。ピンクやイエロー、スカイブルーなどカラフルなものも多くなっているようです。

 ビジネスマンの方々、たまには家族や恋人と一緒に、トレッキングなどで自然に溶け込んでみるのもストレス解消につながるかもしれませんね。

◇◇◇編集後記◇◇◇

 もう長月です。「灼熱の?」日本というべき本当に暑い日が続いています。巷では乾杯で、ビールの代わりにハイボールが流行っているだとか。でもビールは外せないという方も多いのでは。

 梨の季節になりました。同じ水分でも果物から摂るのも良いみたいです。


 山口事務所 吉田 充宏