中国 島嶼保護法
12月26日、中国の全人代常務委員会は生態環境と海洋権益の保護強化のため、離島の管理方法などを定めた島嶼保護法案を可決したという。
中国は尖閣諸島などの領有権を主張して我が国と対立している。南沙諸島、西沙諸島などでは東南アジア諸国と対立。中国は海洋権益保護を一段強化するという。
中国は10月1日に建国60周年記念の大軍事パレードを行った際、軍事科学院の羅援少将は、この軍事パレードの目的について「敵対勢力に対する威嚇。世界中に中国の実力を見せつけることは非常に重要なことだ」と語ったという。
これが中国の正式なコメントであろうとなかろうと、不透明な中国の軍事力急増大は隣国にとって脅威となっていることは確かである。
鳩山政権のとってきた対応といえば、
陸上自衛隊の与那国島配備検討について北澤防衛大臣は「いたずらに隣国に懸念を抱かせるようなことはしない...」と9月25日の記者会見で述べている。
総理は胡錦濤国家主席に対して「東シナ海を友愛の海に」と発言しているが、まず我が国の領土や海洋権益に対する守りをしっかり固めることが先だ。中国の島嶼保護法成立を目の当たりにしても、総理はまだ「友愛の海」を唱え続けるつもりなのだろうか。